豊かな「市民社会」元気な「老若男女共同参画社会」を目指して、シニア世代の役割を見直し、知恵を生かして行動します
一般社団法人シニア社会学会
人生の居場所が変わるとき、新旧の人生と対面する
シニア社会学会大会は、6月22日千葉商科大学で「共生型コミュニティの創出」を メインテーマに掲げ行われた。時節柄を見据えたタイミングの良いテーマ設定であった。ところで、共生型コミュニティとしての生活拠点が変わることは人生における一大事である。そのことを
多摩川を渡る電車を眺めおり介護施設に入りて5日目
と、柳田主馬(東京都多摩市、2024年6月16日、朝日歌壇)は詠む。
詠人は数日前までの生活拠点を何らかの理由で離れざるを得ず、選択したのが介護施設だった。
生活拠点の移動であるという出来事は、当人が抱え込まなければならない大小様々な人生上の些
事から公の処置に至る事柄の煩雑さを予想させられるが、共生型コミュニティであるがゆえにその
ことに随伴する再編の心情において「よし」と得心できるか否かを自問せざるを得ない、その心象
風景をこの歌は歌いこんでいる。生活の場の移動を得心したいが、得心には歳月が必要と承知して
いるがなお、移動前後の歳月は心細くもあるし愛おしい。
詠人が共生型コミュニティという言葉を承知していたか否かは想定外のことであるが、コミュニティ
を形容する共生体験について論じる際、いったん立ち止まり、思考を整理したくなる。今年のNHK朝
ドラ『虎と翼』のヒロイン寅子が問題の転換点に差し掛かると、「はて?」と立ち止まるように。
場面は変わる。石牟礼道子(1927-2018年)は『苦界浄土 わが水俣病』で、「世の中から
一人ひきはなされゆきよるこたる。うちゃ寂しゅして、どげん寂しかが、あんたにゃわかるみゃ」と、
水俣病を病む個体体験を言語化している。水俣病は作品の普遍化においてコミュニティは陸(おか)の
人びとのみならず、海中の魚やタコやその他様々な生物を包み込んで、生き物の世界に包み込む在りよう
からコミュニティの存在感を記述している。生命体の総括において、その集団包括性を言い表すコミュニ
ティという言葉は生み出されたのだ。コミュニティと共生とは人類発展史においては同列なのである。
2024年9月
一般社団法人シニア社会学会副会長 濱口晴彦
事務局冬期休暇のお知らせ
事務局は、2024年12月25日(水)~2025年1月6日(月)冬期休暇とさせていただきます。お問い合わせのメールなど、返信は休暇明けとなりますので、よろしくお願いいたします。
【東京家政学院大学 特別講座】予告
千代田三番町キャンパスで考える 人生100年時代のまちづくり東京家政学院大学大学院では、講座「生活経営学特論」を一般参加者も受講可能なプログラムとして開放しております。皆様の受講をお待ちしております。
<講座概要>
開講科目:生活経営学特論
開講場所:東京家政学院大学 千代田三番町キャンパス第1会議室
*原則対面で実施します
*修了者にはまちづくり人材である地域プロデューサーの資格を授与します
開講日程 令和7年度(2025年度)前期 集中
受講方法:受講するには科目等履修生の出願手続きが必要となります
協賛:西武信用金庫
*西武信用金庫からの奨学金があり、入学金および授業料が免除される予定です。
後援:(一社)コミュニティネットワーク協会、(一社)シニア社会学会
◆詳しくはチラシ をご覧の上、東京家政学院大学学務室にお申し込みください。
2024年度研究会合同イベント(シンポジウム形式)開催案内
2024年度研究会合同イベント(シンポジウム形式)、今年は、社会保障研究会主催で「認知症ケア」の問題を扱います。認知症ケアにも現在の時代にあった手法が実践されつつあり、「ナラティブアプローチ」もその一つです。 今回は社会学およびジェロントロジーの研究者であり、本テーマに関する著書もある荒井浩道さんに 基調講演をお願いし、具体的な実践者であるお二人の方にパネリストとしてお話をいただく予定です。 多くの皆様のご参加をお待ちしております。
申込方法など、詳細は追って掲載いたします。
【 オープン講座ですので、会員以外の方の参加も歓迎いたします 】
■プログラム
1.基調講演:「ものがたりとしての認知症ケア~ナラティヴ・アプローチ~」
講演者:荒井浩道 (当学会理事、駒澤大学教授)
2.パネルディスカッション
パネリスト:下村達郎(香念寺住職)※寺院での介護者カフェ運営
上野美知子(Coもれび主宰)※ケアラー支援として都会で森林浴
コメンテーター:袖井孝子(当学会会長)
■ 開催日時:2025年 3月22日(土) 14:00〜16:00
■ 開催主体:社会保障研究会
■ 開催場所:ちよだプラットフォーム402会議室 (オンラインはございません)
新規会員随時募集中
シニア社会学会は、どなたでも入会できます。
入会申込書に必要事項を記入の上、事務局にお申込みください。
◆入会案内へ◆
研究会開催案内
「社会保障」研究会
第166回「社会保障」研究会開催のお知らせ |
次月はお休みです。 (1)日 時:2024年11月20日(水)18:00~20:00 (2)報告者:長瀬晴信(ヤマト運輸株式会社グリーン物流事業部推進部 課長) (3)テーマ:「ヤマトグループの長寿化社会に対する取り組み~高齢者支援に関する実践例」 (4)オンラインで開催いたします。 参加を希望される方は、 阿部 fujiko-s@jeans.ocn.ne.jp (@は、半角にしてメール送信ください)にご連絡ください。 ※ご質問がございましたら、阿部までご連絡下さい。 |
「シニア社会のリテラシー」研究会
第102回「シニア社会のリテラシー」研究会開催のご案内 |
(1)日 時:2024年12月19日(木)15:00~18:00 (2)場 所:早稲田大学・国際会議場4階第7共同研究室 (3)テーマ:「『金子みすゞ』の詩歌を読んで、コミュニティを思う」 (4)発表者:島村 健次郎 (5)参加費:300円 *お問い合わせ等は、島村(ken-sima1941@jcom.home.ne.jp)までお願い致します。 |
「災害と地域社会」研究会
第73回「災害と地域社会」研究会開催案内 |
(1)日 時:2024年11月27日(水)18:00〜20:00 (2)会 場:早稲田大学26号館1102 (3)開催形式:会議室対面とZoomのハイフレックス開催 (4)開催主体:早稲田大学「地域社会と危機管理研究所」当研究会は共催 (5)報告者:手塚明美(認定NPO法人藤沢市民活動推進機構理事長) (6)テーマ:「災害復興における中間支援組織の役割と実践」(仮) ※ お問い合せ、お申し込みは、長田までメールでお願いします(pfb00052@nifty.com) |
「社会情報」研究会
第56回「社会情報」研究会開催のお知らせ |
(1)日 時:2025年2月5日(水) 15:00~17:00 (2)場 所:Zoom開催 (3)報告者:安田育生 (3)概 要:ICT利活用に関すること *参加ご希望やお問い合わせ等は、担当:森(moriyasu@ied.co.jp)までお願い致します。 |
「YNSやまぶき任意後見サポート会」
第51回「「YNS やまぶき任意後見サポート会」開催のお知らせ |
(1)日 時:2024年12月21日(土) 18:30~20:30 (2)場 所:品川区東大井 5-18-1 きゅりあん 第二グループ活動室 (3)テーマ:認知症とともに生きる 寸劇を取り入れて具体的にわかりやすくします。 認知症を可視化し、できるだけわかりやすくします。人形劇、寸劇など劇団員募集しています。 (4)発表者:鈴木 眞澄、及びその他YNS やまぶき任意後見、アワーズ、学会員の方 *お問い合わせ等は、担当:鈴木眞澄(mme_masumi@yahoo.co.jp)までお願い致します。 |
「ライフプロデュース」研究会
第57回「ライフプロデュース」研究会開催のお知らせ |
(1)日時:2024年12月20日(金) 17:30~19:30 Zoom開催 (2)テーマ:年金のお話 (3)担当者:山本恵子 社会保険労務士 研究会メンバー ※ご連絡ご質問は、中村までご連絡ください。(nakamurayoshiko6@gmail.com) |
新着情報
2024.12.16 JAASNews第304号を掲載
2024.11.18 JAASNews第303号を掲載
2024.10.14 JAASNews第302号を掲載
2024.7.16 学会機関誌『エイジレスフォーラム』第22号(2024年6月発行)の目次を掲載
2024.7.16 JAASNews第299号を掲載
2024.6.25 2024年度新役員の名簿を掲載しました
2023.12.19 活動についてに活動評価委員のコメント第3回を掲載しました
2023.11.20 活動についてに活動評価委員のコメント第2回を掲載しました
2023.10.17 活動についてに活動評価委員のコメントを掲載しました
2022.6.29 事務所移転しました
新住所
〒101-0054 東京都千代田区神田錦町3-21
ちよだプラットフォームスクウェア1037
2021.12.07 2021年8月8日(日)に行われた板倉真琴監督「ひとと原発」上映対談会の記録を掲載
2020.1.20 「災害と地域社会」研究会2016―2018年度報告書を掲載 (4.2MByte)(ファイルの容量が大きいのでお気をつけください)
3/13内容に修正があったため、差し替えております。
2019.11.11 第5回シンポジウム「あれから 8 年-<二点居住>という生活のかたち 」の記録を掲載
2018.8.6 第4回シンポジウム「あれから7年~私たちはフクシマをわすれない~」の記録を掲載
2017.4.19 「災害と地域社会」研究会2015年度報告書を掲載 (3.7MByte)
(ファイルの容量が大きいのでお気をつけください)
2017.3.8 2016年11月19日に開催したシンポジウム「(第3回)私たちはフクシマをわすれない」の記録を掲載
2016.4.28 「コミュニティ学のススメ-ところ定まれば、こころ定まる」要録を掲載
2015.9.24 「災害と地域社会」研究会2014年度報告書を掲載 (8.5MByte)
(ファイルの容量が大きいのでお気をつけください)
2015.4.16 「あれから5年~私たちはフクシマをわすれない~」要録を掲載
2014.10.8 「災害と地域社会」研究会2013年度報告書を掲載
(この報告書目次のタイトルをクリックすると、各章に跳びます。)
2014.7.4 機関誌「エイジレスフォーラム」投稿規程を掲載
2013.7.8 「濱口研究会10年・100回記念号―シニア社会のリテラシー」頒布のお知らせ
2012.4.12 2011年度WAM助成事業「ICTによる高齢者孤立防止モデル普及事業 報告書」 を掲載
2011.4.1 2010年度WAM助成事業「ICTによる高齢者孤立防止モデル開発事業 報告書」 を掲載
2010.5.1 ホームページをリニューアルしました。