豊かな「市民社会」元気な「老若男女共同参画社会」を目指して、シニア世代の役割を見直し、知恵を生かして行動します
一般社団法人シニア社会学会
2025年年頭の辞
明けましておめでとうございます。皆様は新しい年をどのようにお迎えになりましたか。今年はシニア社会学会設立25周年の記念すべき年にあたります。6月7日(土)に開催される 大会では、初心に立ち返って、高齢者の社会参加をテーマに取り上げることにいたします。 シニア社会学会が構想されたのは、20世紀も終わりの頃。高齢化が進み労働力人口が減少す ることで経済活動が停滞し、年金・医療・介護サービスを受ける人が社会保険料を支払う人 を上回る結果、現役世代が将来に希望を持てなくなることへの危機感が高まっていました。 そうした趨勢に対して、高齢者は社会的サービスの受け手ではなく、支え手になることで社会 の活性化を図ることが狙いでした。
21世紀に入ってリーマンショックを機に日本経済は停滞を続け、失われた30年を迎えること
になりました。「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と言われた国が、30年間でここまで落ちぶれ
てしまうことを誰が想像したでしょうか。非正規雇用が増大し、大学を卒業してもフリーターに
留まる若者が増えています。
昨年10月の衆議院選で、所得税を払わなくて済む103万円の「年収の壁」を178万円まで引き上
げることをアピールして国民民主党が若者の票を集めました。そもそも103万円の年収の壁は、
主婦のパート労働者の就業調整として機能することが憂慮されてきたものです。しかし今やアル
バイト学生の壁として立ちはだかるようになりました。学生の本分は勉学なのですから、103万円
を超えてまで働かざるを得ない学生が少なくないということ自体がまともとは思われません。
若者におもねるかのように、高齢者バッシングをする学者や政党が現れました。若手の経済学者が
、高齢者は集団自決すべきと発言して物議をかもしたことがあります。高齢者は安楽死を考えても
いいのではと恐ろしいことを口にする政治家もいます。倍賞千恵子が主演する映画「PLAN75」には
、75歳を過ぎたら自ら進んで安楽死を選択するという近未来の日本のディストピアが描かれていました。
近年、高齢者に対する医療・介護サービスを縮減し、保険料負担を増やそうという動きが目立ちます。
若者たちの置かれている窮状を考えると高齢者もある程度の負担に耐える必要がありそうです。しかし
高齢者の取り分を減らして若者に回すのではなく、パイ全体を大きくすべきでしょう。そのためには、
高齢者も可能なかぎり身体的経済的に自立し、社会に貢献することを心掛けたいものです。
2025年1月吉日
一般社団法人シニア社会学会会長 袖井孝子
2024年度研究会合同イベント(シンポジウム形式)開催案内
2024年度研究会合同イベント(シンポジウム形式)、今年は、社会保障研究会主催で「認知症ケア」の問題を扱います。認知症ケアにも現在の時代にあった手法が実践されつつあり、「ナラティブアプローチ」もその一つです。 今回は社会学およびジェロントロジーの研究者であり、本テーマに関する著書もある荒井浩道さんに 基調講演をお願いし、具体的な実践者であるお二人の方にパネリストとしてお話をいただく予定です。 多くの皆様のご参加をお待ちしております。
【 オープン講座ですので、会員以外の方の参加も歓迎いたします 】
■プログラム
1.基調講演:「ものがたりとしての認知症ケア~ナラティヴ・アプローチ~」
講演者:荒井浩道 (当学会理事、駒澤大学教授)
2.パネルディスカッション
パネリスト:下村達郎(香念寺住職)※寺院での介護者カフェ運営
上野美知子(Coもれび主宰)※ケアラー支援として都会で森林浴
司会:袖井孝子(当学会会長)
■ 開催日時:2025年 3月22日(土) 14:00〜16:00
■ 開催主体:社会保障研究会
■ 開催場所:ちよだプラットフォーム402会議室 (オンラインはございません)
※ お問い合わせは、事務局までeメールにてお願いします。
申込方法などはチラシをご覧ください
2025年度定時総会・第24回大会 開催予定 
2025年度の総会・大会は次の日程、テーマで開催予定です。開催場所は、首都圏を予定しております。決定し次第、ご案内いたします。
1)開催日:2025年6月7日(土)
2)時間 :総会(会員のみ)11:00~12:00 大会13:00~16:40
3)大会テーマ:「いま、なぜシニアの社会参加なのか」」
(1)基調講演:「いま、なぜシニアの社会参加なのか」(仮)
藤原佳典(東京都健康長寿医療センター研究所副所長)
(2)パネルディスカッション:司会:袖井孝子(当学会会長)
パネリスト
★ 池口武志(当会理事、一般社団法人定年後研究所所長)
★ 野中孝泰(当会副会長、特定非営利活動法人ニッポン・アクティブライフ・クラブ会長)
★ 清水肇子(公益財団法人さわやか福祉財団理事長)
コメンテーター:藤原佳典
詳細は、追って掲載するチラシをご覧ください。
2022年度財団法人倶進会一般助成 報告書掲載 
社会情報研究会が実施した、2022年度財団法人倶進会一般助成「高齢者のデジタル・インクルージョン達成のための方策に関する探索的研究」の報告書を掲載しました。
「高齢者のデジタル・インクルージョン達成のための方策に関する探索的研究」
社会のデジタル化は急速に進展しており、キャッシュレス決済や遠隔診療、マイナンバーカードをはじめとする行政サービスの電子化等の流れは今後も加速していくと予測されます。
しかし、高齢者にとってこれらのサービスを利用するには障壁があり、デジタル化に取り残される懸念が発生しています。
この研究では高齢者を対象としたインタビュー調査を行い、デジタル社会への適応にについて、高齢者が持つ課題を抽出し、さらに、課題解決のための次のような支援策を検討しました。
1)スマートフォンの購入等、経済面に対する支援
2)利用の初期段階に対する支援
3)利用のさらなる促進に対する支援
4)自助・共助/コミュ助・公助 による三位一体の施策推進
支援策の詳細は、報告書をご覧ください。
※ 本研究についてのお問い合わせは、事務局までeメールにてお願いします。
新規会員随時募集中
シニア社会学会は、どなたでも入会できます。
入会申込書に必要事項を記入の上、事務局にお申込みください。
◆入会案内へ◆
研究会開催案内
「社会保障」研究会
第168回「社会保障」研究会開催のお知らせ |
(1)日 時:2025年2月19(水) 18:00~20:00 (2)報告者:大竹雄二(厚生労働省老健局介護保険計画課長) (3)テーマ:「介護保険の現状と見直しに向けた検討状況について」 (4)オンラインで開催いたします。 参加を希望される方は、 阿部 fujiko-s@jeans.ocn.ne.jp (@は、半角にしてメール送信ください)にご連絡ください。 ※ご質問がございましたら、阿部までご連絡下さい。 |
「シニア社会のリテラシー」研究会
第104回「シニア社会のリテラシー」研究会開催のご案内 |
(1)日 時:2025年3月13日(木) 15:00~18:00 (2)場 所:早稲田大学・国際会議場4階第7共同研究室 (3)テーマ:「困った人が手を上げやすい環境づくり」 (4)発表者:安田 和紘 (5)参加費:300円 *お問い合わせ等は、島村(ken-sima1941@jcom.home.ne.jp)までお願い致します。 |
「社会情報」研究会
第56回「社会情報」研究会開催のお知らせ |
(1)日 時:2025年2月5日(水) 15:00~17:00 (2)場 所:Zoom開催 (3)報告者:安田育生 (3)概 要:ICT利活用に関すること *参加ご希望やお問い合わせ等は、担当:森(moriyasu@ied.co.jp)までお願い致します。 |
「YNSやまぶき任意後見サポート会」
第53回「YNS やまぶき任意後見サポート会」開催のお知らせ |
(1)日 時:2025年2月22日(土) 18:30~20:30 (2)場 所:品川区東大井 5-18-1 きゅりあん 第二グループ活動室 (3)テーマ:3月18日イベントに向けて 寸劇の新たな視点 寸劇を取り入れて具体的にわかりやすくします。 認知症を可視化し、できるだけわかりやすくします。人形劇、寸劇など劇団員募集しています。 (4)発表者:YNS やまぶき任意後見、アワーズ、学会員 *お問い合わせ等は、担当:鈴木眞澄(mme_masumi@yahoo.co.jp)までお願い致します。 |
「ライフプロデュース」研究会
第59回「ライフプロデュース」研究会開催のお知らせ |
(1)日時:2025年2月21日(金) 17:30~19:30 Zoom開催 (2)テーマ:60代後半で東京から沖縄に移住、不安の乗り越え方とデジタル活用法 (3)担当者:鈴木さや(沖縄県南城市在住 パーソナルトレーナー 研究会メンバー) ※ご連絡ご質問は、中村までご連絡ください。(nakamurayoshiko6@gmail.com) |
新着情報
2025.2.17 JAASNews第306号を掲載
2025.2.17 社会情報研究会による「高齢者のデジタル・インクルージョン達成のための方策に関する探索的研究」 報告書を掲載しました。
2025.1.19 JAASNews第305号を掲載
2024.12.16 JAASNews第304号を掲載
2024.6.25 2024年度新役員の名簿を掲載しました
2023.12.19 活動についてに活動評価委員のコメント第3回を掲載しました
2023.11.20 活動についてに活動評価委員のコメント第2回を掲載しました
2023.10.17 活動についてに活動評価委員のコメントを掲載しました
2022.6.29 事務所移転しました
新住所
〒101-0054 東京都千代田区神田錦町3-21
ちよだプラットフォームスクウェア1037
2021.12.07 2021年8月8日(日)に行われた板倉真琴監督「ひとと原発」上映対談会の記録を掲載
2020.1.20 「災害と地域社会」研究会2016―2018年度報告書を掲載 (4.2MByte)(ファイルの容量が大きいのでお気をつけください)
3/13内容に修正があったため、差し替えております。
2019.11.11 第5回シンポジウム「あれから 8 年-<二点居住>という生活のかたち 」の記録を掲載
2018.8.6 第4回シンポジウム「あれから7年~私たちはフクシマをわすれない~」の記録を掲載
2017.4.19 「災害と地域社会」研究会2015年度報告書を掲載 (3.7MByte)
(ファイルの容量が大きいのでお気をつけください)
2017.3.8 2016年11月19日に開催したシンポジウム「(第3回)私たちはフクシマをわすれない」の記録を掲載
2016.4.28 「コミュニティ学のススメ-ところ定まれば、こころ定まる」要録を掲載
2015.9.24 「災害と地域社会」研究会2014年度報告書を掲載 (8.5MByte)
(ファイルの容量が大きいのでお気をつけください)
2015.4.16 「あれから5年~私たちはフクシマをわすれない~」要録を掲載
2014.10.8 「災害と地域社会」研究会2013年度報告書を掲載
(この報告書目次のタイトルをクリックすると、各章に跳びます。)
2014.7.4 機関誌「エイジレスフォーラム」投稿規程を掲載
2013.7.8 「濱口研究会10年・100回記念号―シニア社会のリテラシー」頒布のお知らせ
2012.4.12 2011年度WAM助成事業「ICTによる高齢者孤立防止モデル普及事業 報告書」 を掲載
2011.4.1 2010年度WAM助成事業「ICTによる高齢者孤立防止モデル開発事業 報告書」 を掲載
2010.5.1 ホームページをリニューアルしました。