2022年シニア社会学会の新たな出発に向けて

 創立20周年を機に発足した「長期計画検討委員会」での1年に及ぶ審議と3月13日の報告会を終え、 当学会は本年4月より新たな展望の下に今後の活動へのスタートを切ることになります。 会員アンケートのデータ分析と解釈の過程は、当学会でも最近入会した比較的若手のメンバーの 手に委ねられ、審議も効率的に進められたように思います。それらの方々の精力的な参加とてき ぱきとした仕事ぶりは、信頼感と期待感を抱かせるに十分でした。そのメンバーは企業の現職 または新たなキャリアに挑戦されている方々やデジタル技術に強い方々であり、それらの方々に 当学会の新たな時代の推進力の一翼を担っていただけるのは頼もしい限りです。

 そのことは、当学会の現状を考えるときにきわめて重要な意味を持っています。第1に、 当学会の特徴の一つは、「研究者」と「企業出身または在籍者」がそれぞれの持ち味を生かして 研究と実践の融合を図ることでしたが、最近では、創立時からの会員の高齢化が進み企業出身者 の割合が減少しただけでなく、実践を伴わない「アカデミズム」の傾向を指摘する声も聞かれる ようになりました。第2に、近年の日本の企業の能力主義重視の傾向や働き方改革を背景に、 リストラ、非正規化による収入減、病気、介護、その他さまざまな要因による定年前の転職や 離職など、人生の転換を迎える時期が早まるとともに「キャリア変更」を迫る要因やパターンが 多様化してきています。そのため会員の問題意識も、定年後の「第2の人生」の過ごし方のみならず、 さまざまな理由による定年前からの「キャリア選択」に移りつつあります。第3に、ICT技術やデータ 処理技術の発達により若い世代の知識や技術や経験に依存せざるを得ない傾向が強まっていることです。

 以上のことは、アンケート結果の一つ「男性に比べて比較的若い女性会員が多い」こととともに、 当学会の現状と今後の課題を考える上で重要なポイントです。創立当時から当学会は、「老若男女共同 参画社会」の実現を目指してきました。「老若男女」と「共同参画」は、どちらもSDGsという国連の 目標と重ね合わせれば、そこに象徴される価値観にこそ注目すべきでしょう。つまり、「老若男女」 とは必ずしも年齢と性だけではなく、共に暮らす多様な人々の間の格差・偏見・差別のない関係を 象徴する用語と解釈できるでしょう。また「共同参画」とは、年齢や性にとらわれずに相互の知識や 経験から学び合い、多様な人々の抱える問題をマクロ社会の動きを背景として共通の問題として受け 止め、問題解決の方法を共に考え実践する関係をつくる過程です。個人の「健康長寿」や「長寿に 基づく経験や知識」を重視するだけでなく、このような「共同参画」の考え方を指針として、問題 を抱える人から学びつつ支援する「関係」をつくることが重要だと思います。またそれを通じて 「研究と実践の循環」が生まれれば、それが当学会の魅力となるでしょう。その努力を通じて目指す 社会こそ、生命・生活・人生の豊かさを全うできる「シニア社会」なのではないでしょうか。 今年度が、その再確認による新しいスタートとなることを祈ります。

2022年4月
一般社団法人シニア社会学会事務局長 長田攻一

2022年度第21回大会開催日と概要のお知らせ

今年度の大会は、会場とオンライン併用のハイブリッド開催となります。
会員・非会員を問わず事前にお申込みいただき、参加費も事前にお支払いいただく形といたしました。
申込お支払いはPeatix、あるいはメールと振り込みで受け付けております。
詳しくは プログラム PDFアイコンをご覧ください。
1)開催日 :2022年6月26日(日)14:00~17:00
2)会場:労働者協同組合連合会会議室
 〒170-0013 豊島区東池袋1-44-3 池袋ISPタマビル8階
3)大会テーマ:「現代日本における年齢格差~若者世代と高齢者世代の協調・連帯を求めて~」
4)開催概要
◆基調講演:「エイジズム」を再考する:ポストコロナ時代の世代間関係
       原田 謙(実践女子大学教授)
◆パネルディスカッション
「現代日本における年齢格差~若者世代と高齢者世代の協調・連帯を求めて~」
 パネリスト:小原芳郎(自然観察指導員)
       寺本眞子(当学会会員、共生まちづくりコーディネータ―)
       小暮 航(ワーカーズコープ広島)
       野坂 真(当学会会員、早稲田大学講師、大槌町で調査研究・支援活動に従事)
 コメント:原田 謙(実践女子大学教授)
 司会:袖井孝子(当学会会長)
◆参加費:会場・オンライン共に1000円
◆申込方法:
プログラム PDFアイコンをご覧ください。

新規会員随時募集中

シニア社会学会は、どなたでも入会できます。
入会申込書に必要事項を記入の上、事務局にお申込みください。
入会案内へ

5月の事務局開所日

事務局は、在宅作業を基本としておりますので、1ヶ月に1回程度の開所となります。休室の間は、メール jaas@circus.ocn.ne.jp  にご連絡いただきたいと存じます。
開所日以外は電話やFAXでのご連絡は対応できません
◆「5月開所日時」◆
5月18日(水)午前・午後開所です。

シニア向けの分かりやすい「Zoom利用の手引き」公開

本学会理事で(公財)ダイヤ高齢社会研究財団の主任研究員・澤岡詩野さんが、 高齢者に仲間とつながるために「Zoom交流会」を開いてもらおうと作成した手引きを公開しています。
マニュアルは「参加者向」「主催者向」で大きく分かれ、Windows、Android、iPhoneの種類別にアプリ のインストールからミーティング参加・開催が初めて・2回目など段階を追って書かれています。
マニュアルは改変禁止、再配布可能。

埼玉県共助の総合ポータルサイト「埼玉共助スタイル」からダウンロードできます。
埼玉共助スタイルへ
なお、オリジナルは以下のGoogleドライブからダウンロードできます。
こちらはバージョンアップなどに伴い改訂されます。
Googleドライブへ

研究会開催案内

研究会開催日は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため変更となる場合があります。
詳細は、各研究会の担当者にご確認ください。

「社会保障」研究会

第141回 社会保障研究会開催のお知らせ
1)日 時:2022年5月25日(水) 18:00~20:00
2)報告者:水谷 忠由(厚生労働省保険局医療介護連携政策課長)
3)テーマ:「デジタル化で変わる我が国の医療」
4)zoomで開催いたしますので、ご参加を希望される方は、阿部と小島にご連絡ください。後程、招待メールを差し上げます。
阿部fujiko-s@jeans.ocn.ne.jp
小島kojima.misao01@gmail.com
(@は、半角にしてメール送信ください)
※ご質問がございましたら、阿部までご連絡下さい

「シニア社会のリテラシー」研究会

第78回「シニア社会のリテラシー」研究会開催のご案内
(1)日 時:2022年5月26日(木) 15:00~18:00 予定
(2)場 所:早稲田大学・国際会議場4階第7共同研究室
(3)テーマ:『日本国憲法』(小学館刊)を読む~東京新聞切り抜き記事を中心にして~
(4)発表者:島村 健次郎
(5)参加費:300円
*お問い合わせ等は、担当:島村(ken-sima1941@jcom.home.ne.jp)までお願い致します。

「社会情報」研究会

第31回「社会情報」研究会開催のご案内
(1)日 時:2022年5月25日(水) 15:00~17:00
(2)場 所:上野区民館201会議室(東京都台東区池之端1丁目1−12)
(3)概 要:俱進会助成事業 調査項目検討
(4)参加費:400円
*参加ご希望やお問い合わせ等は、担当:森(moriyasu@ied.co.jp)までお願い致します。

「YNSやまぶき任意後見サポート会」

第22回「YNS やまぶき任意後見サポート会」開催のお知らせ
(1)日 時:2022年5月28日(土) 17:00~20:00
(2)場 所:荒川区町屋2-21-2 フレスコ町屋 201
(3)テーマ:認知症と任意後見制度
劇団「B笑座(びしょうざ)」第9回
「私にとって 認知症とは」です。
認知症を体験することで、認知症に学び、ビジュアリゼーションすることで新たな発見が生まれ ます。尚、希望者は「回想」を行うために冊子『心づもり』を提供しています。
劇団員募集しています。Zoom の参加もできます。
(4)発表者:鈴木眞澄及びその他YNS やまぶき任意後見サポート会
*お問い合わせ等は、担当:鈴木眞澄(mme_masumi@yahoo.co.jp)までお願い致します。

ライフプロデュース」研究会

第32回「ライフプロデュース」研究会開催のお知らせ
(1)日時:2022年5月31日(火) 17:30~19:30
(2)テーマ:
1)テーマ1
(〖男社会〗で、私の生き残り戦略、 妻として、嫁として、母として、働く女性として。  これまで、そしてこれから。(担当:寺本)
2)テーマ2 なぜ、日本は政治の世界に女性が少ないのか。男性の視点から。(担当:小川・ 若井)
※参加希望の方は、中村までご連絡ください。(nakamurayoshiko6@gmail.com)

『エイジレスフォーラム』バックナンバー販売について

『エイジレスフォーラム』バックナンバーを販売いたします。
残部数の少ない号もございます。会員は勿論のこと個人(会員外)にも対応致しますので、バックナンバーの販売にご協力をお願いします。
『エイジレスフォーラム』は、シニア社会学会の機関誌で、学会設立から2年後の2003年に創刊。毎号、6月の大会の収録記事、各分野の専門家の講演や公開講座など、シニア社会学会の活動の数々を収録、掲載しております。
各号の詳細は、シニア社会学会のホームページ機関誌・研究成果を参照下さい。

<販売バックナンバー>は、
◆創刊号(2003年発行)~ 第15号(2017年発行)までの各誌。
◆価格・・1部 500円(送料込)
◆支払方法・・『エイジレスフォーラム』と同封の振込用紙にてお振込みください。
◆購買ご希望の方は、下記シニア社会学会事務局宛に、e-mail又はFAXにて、ご希望のバックナンバーをご連絡ください。 
◆連絡先  〒150-0002 東京都渋谷区渋谷3-27-4 ナカヤビル202
          一般社団法人シニア社会学会 事務局
         電話・FAX 03-5778-4728
         e-mail jaas@circus.ocn.ne.jp

新着情報

2022.5.17 JAASNews第273号を掲載 PDFアイコン 
2022.4.19 JAASNews第272号を掲載 PDFアイコン
2022.3.22 JAASNews第271号を掲載 PDFアイコン
2022.2.4 「村人ブログ」に会員の安田和紘さんのブログリンクを加えました
2022.1.25 JAASNews第269号を掲載
2022.1.21 「村人ブログ」に会員の薄井 滋さんのブログリンクを加えました
2022.1.18 「村人ブログ」に会員の松島悦子さんのブログリンクを加えました
2021.12.07 2021年8月8日(日)に行われた板倉真琴監督「ひとと原発」上映対談会の記録を掲載 PDFアイコン
2020.1.20 「災害と地域社会」研究会2016―2018年度報告書を掲載 PDFアイコン(4.2MByte)(ファイルの容量が大きいのでお気をつけください)
      3/13内容に修正があったため、差し替えております。
2019.11.11 第5回シンポジウム「あれから 8 年-<二点居住>という生活のかたち 」の記録を掲載 PDFアイコン
2018.8.6 第4回シンポジウム「あれから7年~私たちはフクシマをわすれない~」の記録を掲載 PDFアイコン
2017.4.19 「災害と地域社会」研究会2015年度報告書を掲載 PDFアイコン(3.7MByte)
      (ファイルの容量が大きいのでお気をつけください)
2017.3.8  2016年11月19日に開催したシンポジウム「(第3回)私たちはフクシマをわすれない」の記録を掲載 PDFアイコン
2016.4.28  「コミュニティ学のススメ-ところ定まれば、こころ定まる」要録を掲載 PDFアイコン
2015.9.24 「災害と地域社会」研究会2014年度報告書を掲載 PDFアイコン(8.5MByte)
      (ファイルの容量が大きいのでお気をつけください)
2015.4.16  「あれから5年~私たちはフクシマをわすれない~」要録を掲載 PDFアイコン
2014.10.8 「災害と地域社会」研究会2013年度報告書を掲載 PDFアイコン
      (この報告書目次のタイトルをクリックすると、各章に跳びます。)
2014.7.4 機関誌「エイジレスフォーラム」投稿規程を掲載 PDFアイコン
2013.7.8 「濱口研究会10年・100回記念号―シニア社会のリテラシー」頒布のお知らせ 
2012.4.12 2011年度WAM助成事業「ICTによる高齢者孤立防止モデル普及事業 報告書」 PDFアイコンを掲載
2011.4.1 2010年度WAM助成事業「ICTによる高齢者孤立防止モデル開発事業 報告書」 PDFアイコンを掲載
2010.5.1 ホームページをリニューアルしました。