「止まった時間」の試練

 2020年のコロナウイルスの世界中への感染拡大は、人やモノの移動と経済活動、社会活動を 長期にわたって停滞させています。グローバル化した世界の「止まった時間」は、過去の いくつかの感染症の世界的拡大の記憶を呼び起こし、大きな時代の転換を予感させる時間 として受け止められています。この「止まった時間」の真っただ中で、当学会も予定された 活動の停滞に悩まされ右往左往してきました。奇しくもシニア社会学会は、今年「創立20周年」 を迎えています。この節目の年に、「止まった時間」のメリット活かせるかどうかは、われわれ 次第です。「止まった時間」が引き起こす不安とその源泉の意味をどこまで掘り下げ、これまで の20年の歩みなかの確かな部分を再認識しつつ、目先の問題にとらわれずに新たな方向性を 見定めることができるかが、われわれの当面の課題ではないでしょうか。昨年から始まった 当学会の3か年計画「新たな時代への挑戦~エイジフリー社会の課題と展望」にも、 「止まった時間」による試練は重くのしかかります。
 今年は「戦後75年」といわれ、この間の平和は、われわれにとっては憲法に保証された当たり 前の感覚によって支えられてきました。しかし、ヨーロッパやアメリカ合衆国、中東諸国、 一部のアジア、アフリカ、中南米地域を含めた諸外国は、この75年の間つねに何らかの戦争の 危機にさらされ、実際に大小を含めた何らかの戦乱を経験してきたのであり、「戦後」という 言葉はあまり意味を持たなかったことに気づかされます。日本でも安倍政権下で、貧困と格差、 分断、対立、排除の深刻化が進み、対外的関係においても集団的自衛権、敵基地攻撃能力論など により、戦後75年の平和を誇る基盤は浸食されつつあります。「止まった時間」に象徴される 分岐点において、「戦後」という言葉にとって代わりうるような時代への変化がどこに向かって 展開するのか、その危うさに心乱される昨今です。この不安定な危機の時代には、指針を見失った 不安の蔓延とともにそれを解消するための曖昧な事実に基づく情報拡散が活発化することも災いし、 極端な方向に雪崩を打って展開しがちです。
 当学会の課題に引き付けていえば、ここ数年続けてきた、少子高齢化、経済成長の終焉など 世界のマクロな動きにつねに目配りを忘れず、貧困、格差、差別、分断を乗り越え、異質な 人同士の支え合う持続可能な地域社会の構築を目指すことについて、「止まった時間」の中で 自らの立ち位置を振り返り、異論を唱える動きにも耳を傾けつつ、実質的に共有しうる指針を 整備していくことができるか否かが問われていると思います。困難が伴う中で、今後その足固 めの上に、どのような社会を築いていくことができるのか、会員の皆様による活発で粘り強い議 論を期待したいと思います。

2020年9月16日

一般社団法人シニア社会学会事務局長 長田攻一

2020年度シニア社会学会連続講座

シニア社会学会の連続講座は、例年、外部会場での集合形式で実施していますが、 今年は新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、Web会議ツール「Zoom」を利用 したオンライン会議方式で開催することとなりました。Zoomの利用については、 シニア社会学会HPにマニュアルのご案内がありますので、初めての方もふるってご参加ください。
【 オープン講座ですので、会員以外の方の参加も歓迎いたします 】

◆第1回「コロナと共生する社会」~ICTと歩むこれからのニューノーマルライフ~
2020年度シニア社会学会連続講座第1回は終了いたしました。
当日の模様は、オンデマンドで配信しております。
こちらのページでご覧ください。
第2回は来年開催いたします。

チラシはこちら PDFアイコン 

第7回シンポジウム「あれから10年~わたしたちはフクシマを忘れない」

「災害と地域社会」研究会が早稲田大学総合人文科学研究センターなどと共催で、第7回シンポジウム「あれから10年~わたしたちはフクシマを忘れない:富岡町と浪江町の10年目」を開催します。
日時 2021年1月10日(日) 14:00~17:00
場所 Zoomによる開催
参加費 無料
概要 10年目を迎えるフクシマ原発被災地で、地元の復興を担ってきた住民の方々は、地域の復興、個人の復興をどのように経験し、また新型コロナウイルスの影響をどのように感じて日常を送っているのでしょうか。今回は現地から地元の人びとに報告していただきます。
詳しくは案内のチラシをご覧ください。
▼チラシのダウンロードはこちらへPDFアイコン
申込方法:申込みフォームからもお申込みください
◆◆申込みフォームへ

シニア向けの分かりやすい「Zoom利用の手引き」公開

本学会理事で(公財)ダイヤ高齢社会研究財団の主任研究員・澤岡詩野さんが、 高齢者に仲間とつながるために「Zoom交流会」を開いてもらおうと作成した手引きを公開しています。
マニュアルは「参加者向」「主催者向」で大きく分かれ、Windows、Android、iPhoneの種類別にアプリ のインストールからミーティング参加・開催が初めて・2回目など段階を追って書かれています。
マニュアルは改変禁止、再配布可能。

埼玉県共助の総合ポータルサイト「埼玉共助スタイル」からダウンロードできます。
埼玉共助スタイルへ

なお、オリジナルは以下のGoogleドライブからダウンロードできます。
こちらはバージョンアップなどに伴い改訂されます。
Googleドライブへ

新規会員随時募集中

シニア社会学会は、どなたでも入会できます。
入会申込書に必要事項を記入の上、事務局にお申込みください。

入会案内へ

12月の事務局開所日

事務局は、ボランティアによる運営のため、毎月特定日(水、および月または金)での開所となっています。ご理解ご了承の程お願い申し上げます。

新型コロナウイルス感染防止のため、当分の間、時間を短縮(午後の2時間ないしは3時間)して開所いたします。
開所日以外は電話やFAXでのご連絡は対応できませんので、メール jaas@circus.ocn.ne.jp  にご連絡いただきたいと存じます。

◆「12月開所日時」◆
午後の2時間ないしは3時間 開所
2日(水)、9日(水)、23日(水)

研究会合同イベント

学会大会とは別に、会員の方々とともに直接議論しあえる機会を増やしていきたいという趣旨で、 会員全体を対象とする5つの研究会合同イベントを開催しております。

■第6回研究会合同イベント「ガバナンス研究会」(川村匡由座長)が中心となり開催する「全国初の“終活互助”へのチャレンジ!」は順延を決定
新型コロナウイルス感染拡大防止に伴う政府の今後2週間のイベントの中止の要請などを受け、3月14日(土)に開催を予定しておりました第6回研究会合同イベント「全国初“終活互助”へのチャレンジ」の順延を決定しましたのでお知らせいたします。順延の期日はあらためてお知らせする予定です。


■2019年3月16日(土) 第5回「シニアのICT活用」研究会(澤岡詩野座長)が中心となり「人生100年時代を豊かに活きるためのICTの 可能性~シニアの活用を支えるサポーターの役割とは?」を開催しました。

■2018年3月3日(土) 第4回「ライフプロデュース」研究会(皆川靭一座長)が中心となり「長命時代”しなやかに生きる力”を考える」を開催しました。

■2017年3月5日(日) 第3回「社会保障研究会(袖井孝子座長)」が中心となり「社会保障研究会100回記念シンポジウム 社会保障の明日を考える」開催しました。

■2016年3月26日(土) 第2回「シニア社会のリテラシー研究会(濱口晴彦座長)」が中心となり、”丁々発止語り合う会”「コミュニティ学のススメ-ところ定まれば、こころ定まる」を開催しました。
第2回 「コミュニティ学のススメ-ところ定まれば、こころ定まる」要録を掲載 PDFアイコン

■2015年3月14日(土) 第1回「災害と地域社会」が中心となり、シンポジウム 「あれから5年~私たちはフクシマをわすれない~」を開催しました。
第1回「あれから5年~私たちはフクシマをわすれない~」要録を掲載 PDFアイコン

『エイジレスフォーラム』バックナンバー販売について

『エイジレスフォーラム』バックナンバーを販売いたします。
残部数の少ない号もございます。会員は勿論のこと個人(会員外)にも対応致しますので、バックナンバーの販売にご協力をお願いします。
『エイジレスフォーラム』は、シニア社会学会の機関誌で、学会設立から2年後の2003年に創刊。毎号、6月の大会の収録記事、各分野の専門家の講演や公開講座など、シニア社会学会の活動の数々を収録、掲載しております。
各号の詳細は、シニア社会学会のホームページ機関誌・研究成果を参照下さい。

<販売バックナンバー>は、
◆創刊号(2003年発行)~ 第15号(2017年発行)までの各誌。
◆価格・・1部 500円(送料込)
◆支払方法・・『エイジレスフォーラム』と同封の振込用紙にてお振込みください。
◆購買ご希望の方は、下記シニア社会学会事務局宛に、e-mail又はFAXにて、ご希望のバックナンバーをご連絡ください。 
◆連絡先  〒150-0002 東京都渋谷区渋谷3-27-4 ナカヤビル202
          一般社団法人シニア社会学会 事務局
         電話・FAX 03-5778-4728
         e-mail jaas@circus.ocn.ne.jp

新着情報

2020.11.17 JAASNews第255号を掲載 PDFアイコン
2020.10.20 JAASNews第254号を掲載 PDFアイコン
2020.1.20 「災害と地域社会」研究会2016―2018年度報告書を掲載 PDFアイコン(4.2MByte)(ファイルの容量が大きいのでお気をつけください)
      3/13内容に修正があったため、差し替えております。
2019.11.11 第5回シンポジウム「あれから 8 年-<二点居住>という生活のかたち 」の記録を掲載 PDFアイコン
2018.8.6 第4回シンポジウム「あれから7年~私たちはフクシマをわすれない~」の記録を掲載 PDFアイコン
2017.4.19 「災害と地域社会」研究会2015年度報告書を掲載 PDFアイコン(3.7MByte)
      (ファイルの容量が大きいのでお気をつけください)
2017.3.8  2016年11月19日に開催したシンポジウム「(第3回)私たちはフクシマをわすれない」の記録を掲載 PDFアイコン
2016.4.28  「コミュニティ学のススメ-ところ定まれば、こころ定まる」要録を掲載 PDFアイコン
2015.9.24 「災害と地域社会」研究会2014年度報告書を掲載 PDFアイコン(8.5MByte)
      (ファイルの容量が大きいのでお気をつけください)
2015.4.16  「あれから5年~私たちはフクシマをわすれない~」要録を掲載 PDFアイコン
2014.10.8 「災害と地域社会」研究会2013年度報告書を掲載 PDFアイコン
      (この報告書目次のタイトルをクリックすると、各章に跳びます。)
2014.7.4 機関誌「エイジレスフォーラム」投稿規程を掲載 PDFアイコン
2013.7.8 「濱口研究会10年・100回記念号―シニア社会のリテラシー」頒布のお知らせ 
2012.4.12 2011年度WAM助成事業「ICTによる高齢者孤立防止モデル普及事業 報告書」 PDFアイコンを掲載
2011.4.1 2010年度WAM助成事業「ICTによる高齢者孤立防止モデル開発事業 報告書」 PDFアイコンを掲載
2010.5.1 ホームページをリニューアルしました。

研究会開催案内

4月以降の研究会開催は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため開催日は未定となっております。
詳細は、各研究会の担当者にご確認ください。

「社会保障」研究会

第127回 社会保障研究会開催のお知らせ
1)日 時:2020年11月25日(水) 18:00~20:00
2)報告者:谷口 佳充(三井住友信託銀行人生100年応援部長)
3)テーマ:「高齢者の財産管理のための家族信託」
4)zoomで開催いたしますので、ご参加を希望される方は、阿部と小島にご連絡ください。後程、招待メールを差し上げます。
阿部fujiko-s@jeans.ocn.ne.jp
小島kojima.misao01@gmail.com
(@は、半角にしてメール送信ください)
※ご質問がございましたら、阿部までご連絡下さい

「シニア社会のリテラシー」研究会

第76回「シニア社会のリテラシー」研究会開催のご案内
(1)日 時:2020年12月17日(木) 15:00~18:00
(2)場 所:早稲田大学・国際会議場4階第7共同研究室
(3)テーマ:発表 ― 「青鞜の女性たち/平塚らいてうと伊藤野枝を中心に
(4)発表者:堀江副武
(5)参加費:300円
*お問い合わせ等は、担当:島村(ken-sima1941@jcom.home.ne.jp)までお願い致します。

「社会情報」研究会

第15回「社会情報」研究会開催のご案内
(1)日 時:2020年12月16日(水) 15:00~17:00
(2)場 所:Zoom開催
(3)概 要:連続講座を受けて今後の向けての検討、
*参加ご希望やお問い合わせ等は、担当:森(moriyasu@ied.co.jp)までお願い致します。

「YNSやまぶき任意後見サポート会」

第11回「YNS やまぶき任意後見サポート会」開催のご案内
(1)日 時:2020年12月19日(土) 18:30~20:00
(2)場 所:きゅりあん(品川区立総合区民会館)
(3)テーマ:市民が市民を支える社会をつくります
(4)発表者:鈴木眞澄及び会員(YNS やまぶき任意後見サポート会)
*お問い合わせ等は、担当:鈴木眞澄(mme_masumi@yahoo.co.jp)までお願い致します。

事務所移転のお知らせ

2018年11月30日に 事務所を移転しました。新しい住所は以下のとおりです。
〒150-0002 東京都渋谷区渋谷3-27-4 ナカヤビル202
なお、移転後も電話とFAXの番号は変わりません。