コロナウイルス禍後の「新しい生活様式」―シニア社会学会のフロンティア

 芭蕉(1644-94年)は、同門の人びとのもめ事を仲裁するためもあり、1694年5月江戸を発ち、 9月9日大阪に至る。その翌日病の床につき、10月12日夕刻逝去した。そのおよそ2週間前から病床 にあり、出席はかなわなかった句会の発句としてつくられたのが、人口に膾炙している「秋深き隣は何を する人ぞ」である。
 昔日も隣は俳聖の脳裏にあった。今日この隣の「3密」が話題になっている。
 人間は社会的動物であるが、芭蕉が生きた時代の社会と今の社会はもちろん違う。たとえば、人びとの 諸権利を保障する社会国家(フランスやドイツは憲法で自国を社会国家と規定している)などでの行動原 則において違いがある。ある年ある日のこと、パリのサンラザール駅に列車が到着すると、数百人の高校生 が下車するや否や、うわーと一斉に数分間歓声を上げ、音声は駅の銀さんに反響しあい、ある楽曲の一節を 歌いあげたようでハーモニックだった。誰一人うるさいと咎めるものはいなかった。この出来事は、大学 入学金新設かなにかへのデモンストレ―ションであったと思う。社会は確実に社会国家の方向に動いている。 その方向で成り立つ社会における人間関係の距離の取り方が、コロナウイルス禍後新しい生活様式となって 定着すると期待している。何故か。
 たとえば、新しい生活様式のフロンティアは、国連が2030年までに達成を目指すSDGs(持続的発展の 諸目標)17領域169ターゲットだ。緒分野の展開次第で、生活様式の内容が改められるだろう。 そこがシニア社会学会のフロンティアでチャンスだと思う。だが、多様な価値観に基づく行動を調和するこ とは、日本人にはもともと苦手な領分だ。
 以下は例示である。第1領域貧困をなくそう、第3領域すべての人に健康と福祉を、第5領域ジェンダー 平等を実現しよう、第8領域働きがいも経済成長も、第13領域気候変動に具体的な対策を掲げていて、 それぞれの領域ごとに具体的なターゲットを定めている。社会のあらゆる場面でのジェンダーギャップの 修正と再構築、働き方の多様化に起因する正規と非正規雇用の権利関係、子どもや成人高齢者など年齢ご との需要に寄り添った貧困解消施策の展開、経済格差や教育格差、出自格差などの是正解消、地球環境対 策に自然エネルギーを取りあげれば、対人関係の生活様式は改めて注目されるだろう。
 AIの時代である。この現実はコロナ禍後加速すると予測される。人びとの適応は進んでいるが、AI時代に 「人間は習慣の束である」という現実のもと、習慣の束をいかに解きほぐしつつ、AIに「人の道」を教える かが新らしい生活様式のもとで大切な課題になる。

2020年6月4日

一般社団法人シニア社会学会副会長 濱口晴彦

シニア向けの分かりやすい「Zoom利用の手引き」公開

本学会理事で(公財)ダイヤ高齢社会研究財団の主任研究員・澤岡詩野さんが、 高齢者に仲間とつながるために「Zoom交流会」を開いてもらおうと作成した手引きを公開しています。
マニュアルは「参加者向」「主催者向」で大きく分かれ、Windows、Android、iPhoneの種類別にアプリ のインストールからミーティング参加・開催が初めて・2回目など段階を追って書かれています。
マニュアルは改変禁止、再配布可能。

埼玉県共助の総合ポータルサイト「埼玉共助スタイル」からダウンロードできます。
埼玉共助スタイルへ

なお、オリジナルは以下のGoogleドライブからダウンロードできます。
こちらはバージョンアップなどに伴い改訂されます。
Googleドライブへ

シニア社会学会もZoomで会議

現在、対面での研究会や会議の開催ができなくなっております。シニア社会学会でも今までの 運営方法を変更せざるを得ません。
そこで、事務局会議や運営委員会はZoomを使ったweb会議方式で実施しております。 まさに、シニアもweb会議を活用して活動を継続へ、といったところです。
また、ICTについて研究している「社会情報研究会」もweb会議方式で研究会を実施しております。 興味のある会員の方々の参加を歓迎します。

新規会員随時募集中

シニア社会学会は、どなたでも入会できます。
入会申込書に必要事項を記入の上、事務局にお申込みください。

入会案内へ

8月の事務局開所日

事務局は、ボランティアによる運営のため、毎月特定日(水、および月または金)での開所となっています。ご理解ご了承の程お願い申し上げます。

新型コロナウイルス感染防止のため、当分の間、時間を短縮(午後の2時間ないしは3時間)して開所いたします。
開所日以外は電話やFAXでのご連絡は対応できませんので、メール jaas@circus.ocn.ne.jp  にご連絡いただきたいと存じます。

◆「8月開所日時」◆
午後の2時間ないしは3時間 開所
5日(水)、19日(水)、26日(水)

2020年度一般社団法人シニア社会学会総会終了・大会開催延期

6月14日(日)に開催を予定しておりました総会・大会ですが、新型コロナウイルスの感染拡大を受け 総会は書面(電磁式を含む)で実施し、無事終了いたしました。
延期された大会については、決定され次第、JAASNewsにてご連絡いたします。

研究会合同イベント

学会大会とは別に、会員の方々とともに直接議論しあえる機会を増やしていきたいという趣旨で、 会員全体を対象とする5つの研究会合同イベントを開催しております。

■第6回研究会合同イベント「ガバナンス研究会」(川村匡由座長)が中心となり開催する「全国初の“終活互助”へのチャレンジ!」は順延を決定
新型コロナウイルス感染拡大防止に伴う政府の今後2週間のイベントの中止の要請などを受け、3月14日(土)に開催を予定しておりました第6回研究会合同イベント「全国初“終活互助”へのチャレンジ」の順延を決定しましたのでお知らせいたします。順延の期日はあらためてお知らせする予定です。


■2019年3月16日(土) 第5回「シニアのICT活用」研究会(澤岡詩野座長)が中心となり「人生100年時代を豊かに活きるためのICTの 可能性~シニアの活用を支えるサポーターの役割とは?」を開催しました。

■2018年3月3日(土) 第4回「ライフプロデュース」研究会(皆川靭一座長)が中心となり「長命時代”しなやかに生きる力”を考える」を開催しました。

■2017年3月5日(日) 第3回「社会保障研究会(袖井孝子座長)」が中心となり「社会保障研究会100回記念シンポジウム 社会保障の明日を考える」開催しました。

■2016年3月26日(土) 第2回「シニア社会のリテラシー研究会(濱口晴彦座長)」が中心となり、”丁々発止語り合う会”「コミュニティ学のススメ-ところ定まれば、こころ定まる」を開催しました。
第2回 「コミュニティ学のススメ-ところ定まれば、こころ定まる」要録を掲載 PDFアイコン

■2015年3月14日(土) 第1回「災害と地域社会」が中心となり、シンポジウム 「あれから5年~私たちはフクシマをわすれない~」を開催しました。
第1回「あれから5年~私たちはフクシマをわすれない~」要録を掲載 PDFアイコン

『エイジレスフォーラム』バックナンバー販売について

『エイジレスフォーラム』バックナンバーを販売いたします。
残部数の少ない号もございます。会員は勿論のこと個人(会員外)にも対応致しますので、バックナンバーの販売にご協力をお願いします。
『エイジレスフォーラム』は、シニア社会学会の機関誌で、学会設立から2年後の2003年に創刊。毎号、6月の大会の収録記事、各分野の専門家の講演や公開講座など、シニア社会学会の活動の数々を収録、掲載しております。
各号の詳細は、シニア社会学会のホームページ機関誌・研究成果を参照下さい。

<販売バックナンバー>は、
◆創刊号(2003年発行)~ 第15号(2017年発行)までの各誌。
◆価格・・1部 500円(送料込)
◆支払方法・・『エイジレスフォーラム』と同封の振込用紙にてお振込みください。
◆購買ご希望の方は、下記シニア社会学会事務局宛に、e-mail又はFAXにて、ご希望のバックナンバーをご連絡ください。 
◆連絡先  〒150-0002 東京都渋谷区渋谷3-27-4 ナカヤビル202
          一般社団法人シニア社会学会 事務局
         電話・FAX 03-5778-4728
         e-mail jaas@circus.ocn.ne.jp

新着情報

2020.7.14 JAASNews第251号を掲載 PDFアイコン
2020.6.18 学会誌「エイジレスフォーラム18号」の目次を掲載しました
2020.6.17 JAASNews第250号を掲載 PDFアイコン
2020.1.20 「災害と地域社会」研究会2016―2018年度報告書を掲載 PDFアイコン(4.2MByte)(ファイルの容量が大きいのでお気をつけください)
      3/13内容に修正があったため、差し替えております。
2019.11.11 第5回シンポジウム「あれから 8 年-<二点居住>という生活のかたち 」の記録を掲載 PDFアイコン
2018.8.6 第4回シンポジウム「あれから7年~私たちはフクシマをわすれない~」の記録を掲載 PDFアイコン
2017.4.19 「災害と地域社会」研究会2015年度報告書を掲載 PDFアイコン(3.7MByte)
      (ファイルの容量が大きいのでお気をつけください)
2017.3.8  2016年11月19日に開催したシンポジウム「(第3回)私たちはフクシマをわすれない」の記録を掲載 PDFアイコン
2016.4.28  「コミュニティ学のススメ-ところ定まれば、こころ定まる」要録を掲載 PDFアイコン
2015.9.24 「災害と地域社会」研究会2014年度報告書を掲載 PDFアイコン(8.5MByte)
      (ファイルの容量が大きいのでお気をつけください)
2015.4.16  「あれから5年~私たちはフクシマをわすれない~」要録を掲載 PDFアイコン
2014.10.8 「災害と地域社会」研究会2013年度報告書を掲載 PDFアイコン
      (この報告書目次のタイトルをクリックすると、各章に跳びます。)
2014.7.4 機関誌「エイジレスフォーラム」投稿規程を掲載 PDFアイコン
2013.7.8 「濱口研究会10年・100回記念号―シニア社会のリテラシー」頒布のお知らせ 
2012.4.12 2011年度WAM助成事業「ICTによる高齢者孤立防止モデル普及事業 報告書」 PDFアイコンを掲載
2011.4.1 2010年度WAM助成事業「ICTによる高齢者孤立防止モデル開発事業 報告書」 PDFアイコンを掲載
2010.5.1 ホームページをリニューアルしました。

研究会開催案内

4月以降の研究会開催は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため開催日は未定となっております。
詳細は、各研究会の担当者にご確認ください。

「社会保障」研究会

第125回 社会保障研究会開催のお知らせ
今後の開催日は未定です
※ご質問がございましたら、阿部(旧姓佐藤)までご連絡下さい
fujiko11kasei11ocha@yahoo.co.jp(@は、半角にしてメール送信ください)

「シニア社会のリテラシー」研究会

第74回「シニア社会のリテラシー」研究会開催のご案内
(1)日 時:2020年9月24日(木)15:00~18:00
(2)場 所:早稲田大学・国際会議場4階第6共同研究室
(3)テーマ:発表と討議 ― コロナ感染と私権に関する一考察~日本・ドイツ・アメリカ・中国の分析を通じて~(仮)
(4)発表者:薄井 滋
(5)参加費:300円
なお、コロナ感染状況及び大学側の制限等により、中止せざるを得ないことも考えられます。
*お問い合わせ等は、担当:島村(ken-sima1941@jcom.home.ne.jp)までお願い致します。

「社会情報」研究会

第11回「社会情報」研究会開催のご案内
2020年8月にweb会議方式で実施いたします。
*参加ご希望やお問い合わせ等は、担当:森(moriyasu@ied.co.jp)までお願い致します。

「YNSやまぶき任意後見サポート会」

第6回「YNS やまぶき任意後見サポート会」開催のご案内
7月まで休会します。
*お問い合わせ等は、担当:鈴木眞澄(mme_masumi@yahoo.co.jp)までお願い致します。

事務所移転のお知らせ

2018年11月30日に 事務所を移転しました。新しい住所は以下のとおりです。
〒150-0002 東京都渋谷区渋谷3-27-4 ナカヤビル202
なお、移転後も電話とFAXの番号は変わりません。