JAAS News第98号をお届けします
連続講座「人生100年時代をどう生きるか」 4月からスタートした「人生100年シリーズ」(トーク&コンサート)も、いよいよ、最終回を迎えました。多数のみなさまのご参加をお待ちいたしております。 次世代育成支援研究会でまとめた「生活と仕事の調和基本法制定」に関する提案書を11月15日上川陽子・ 内閣府特命担当大臣、江利川毅・ 厚生労働省事務次官、板東久美子・ 内閣府男女共同参画局長などに直接手渡し、その実現を要請。その後、記者会見を行った。 2004年3月に第一弾として、次世代育成支援研究会の成果をまとめた提言書「次世代育成支援に関する要望と提言」を当時の厚生労働大臣、特命大臣、にお会いし、提言書をお渡ししました。今回第二弾として2004年4月から2007年4月までの当研究会の研究成果、「生活と仕事の調和基本法制定」提案書を、沖藤典子座長を中心に起草委員の方々のお力もお借りしてまとめました。 11月15日(木)、シニア社会学会から袖井孝子会長、濱口晴彦副会長、沖藤典子座長、横田安宏理事、武者忠子理事の5名で、上川陽子・内閣府特命担当大臣(少子化対策・男女共同参画)、江利川毅・ 厚生労働省事務次官、板東久美子・ 内閣府男女共同参画局長、町村信孝・ 内閣官房長官(代理受取)、舛添要一・ 厚生労働大臣(代理受取)にお会いし、当会の「生活と仕事の調和基本法制定」提案書をお渡ししました。その後、厚生労働記者会(一般紙・TV)、厚生日比谷クラブ(専門誌)、二箇所で会見を行い、活発な質疑もあり大変関心を持っていただきました。
<写真は上川大臣(右から2人目)と懇談する濱口副会長・袖井会長・沖藤座長(左から)> 第25回「老若共同参画社会」研究会は特別企画として、11月11日(日)11時から13時30まで、江ノ島のかながわ女性センターで行なわれました。若者たちとの異世代交流会ということで、「25歳 未来を語る~シニアの叡智がその未来を支援できるか~」というテーマのパネルディスカッションに、濱口座長がコーディネーターとして、また、研究会メンバーの馬場守さん、荻野義雄さん、宮原亮さん、都築賢二さんがパネリストとして参加され、学生4人の発表に対し、良き先輩として説得力ある意見が述べられ、和気藹藹とした雰囲気の中で意義深い研究会になりました。 ◆第26回「老若共同参画社会」研究会のご案内 第26回「老若共同参画社会」研究会は、12月21日(金)17時から19時まで、早稲田大学高田牧舎2階人総研会議室で行ないます。テーマは、「52の提言ハンドブックの完成と今後の活用について」と題して意見交換を行ないます。参加者にはハンドブックを配布させていただきます。多くのみなさまの参加をお待ちしています。なお、研究会終了後、懇親忘年会を開催致します。お問い合わせ等のある方は、事務局当研究会担当の島村までお願い致します。(島村 記) 4.「2007男女共同参画NPOフォーラムinかながわ」の報告 2007年11月10日(土)・11日(日)の両日、「県民かながわ女性センター」開館25周年、「かながわ女性会議」設立25周年、「NPOフォーラム」開催5周年の記念事業として「2007男女共同参画NPOフォーラムinかながわ」が開催されました。当学会も3年連続で今年も参加しましたが、特にNPOフォーラム実行委員会から「25歳!未来を語る」という記念事業としてのテーマでの企画を要請され、当学会の設立趣旨である老若共同参画社会実現を目指すための異世代交流がシニアと大学生でコラボレーションできるかという実験的な試みのパネルディスカッションを展開しました。コーディネーターに濱口当学会副会長を迎え、シニア代表として濱口副会長が座長を務める「老若共同参画社会研究会」の会員4名がパネラーとして大学生4名のパネラーに対し人生のメンターとして関わっていただきました。パネルディスカッションは会場のセッティング等に戸惑ったこともあり、開始予定30分遅れでスタートしましたが、パネルディスカッションは真剣な中にも友好的な雰囲気で推移し、異世代交流の有効性を実証した形となったことは大変有意義な場が実現できたのではないかと思います。会場参加者からは「このような取り組みを全国的に広げるべきだ」とか「非常に素晴らしい企画であった」との賛辞をいただくことができました。全国初の試みとして異世代交流のモデルを示すことができたことは、当学会の存在感を示すとともに、新たな潮流を江ノ島から発信できたことの意義は大変大きいと思います。(黒澤 記) 《編集後記》最近、少し気になることがある。それは、これまで世の中に流布してきた「年代」に関する常識(世の中一般の了解事項)が、ズレてきていることである。福田首相の登場に「戦中派の首相で安心できる」という見出しが、一流の新聞紙上に載ったのにはたまげた。いうまでもなく、福田氏は、昭和11年生まれ。終戦時には、わずか9歳の少年にすぎない。戦中に、人格形成期(青年期)を過ごした人というのが「戦中派」の定義であろう。最近もてはやされている「団塊の世代」が、経済の高度成長をなしとげたといった言説も気になる。筆者のちょうど一回り下の昭和22年生まれが団塊のはしりである。高度成長期が、昭和35年から47年として、大卒の場合、順調に卒業したとして、彼らが世の中に出たとき、高度成長は、もはや、終焉を迎えていたのである。大卒以外でも、年齢から見てムリな相談なのである。(大島 記)
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