JAAS News第95号をお届けします   
           シニア社会学会事務局 2007年8月28日

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1.連続講座第5回のご案内             
2.研究会の動き                  1
3.事務局からのお知らせ              
4.シニアニュース                 3

1.連続講座第5回のご案内

“不老長寿”の“不老”とは、つねに心身ともに健康であること

~高齢者が健康を保つ秘訣~

坂田 壽衛(日本大学大学院教授・社会保険横浜中央病院名誉院長)

産婦人科の権威である坂田先生から高齢社会をエイジング社会ととらえる医学的見地から高齢者の健康についての提言をいただきます。高齢者の健康については性差に有意な差があるとの興味ある指摘をされており、臨床経験を基にした展開はわかりやすく説得力があります。誕生から成長の各段階に見られる心身の発達や影響要因、さらに環境要因としての家族の関わりなど世代の役割についても有意義な示唆がいただけるものと思われます。

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白鳥 俊氏(国立音楽大卒。元有料老人ホームの企画文化活動担当)によるクラシック、ジャズなど懐かしい名曲のピアノ演奏。
  
              - 開催要領 -

(1)日時 2007年9月14日(金)午後3時~5時
(2)会場 (財)早稲田奉仕園 リバティホール  
         〒
169-0051 東京都新宿区西早稲田2丁目31
.
                 電話番号:03-3205-5411 
              地図はこちら http://www.hoshien.or.jp
(3)定員 80
(4)参加費  会員 1000円  一般 1200円
(5)主  催  シニア社会学会・(財)早稲田奉仕園
(6)後  援 (株)タムラプランニング&オペレーティング
(7)申し込み  参加ご希望の方は、FAXまたはE-mail
        お申し込みください。         
   シニア社会学会・事務局 電話&FAX03-5778-4728       (オープン:月・水・金)E-mailjaas@circus.ocn.ne.jp

   会員以外の方のご参加も歓迎いたします。

2.研究会の動き
(1)第23回「老若共同参画社会」研究会のご案内
23回「老若共同参画社会」研究会は、921()17時から19時まで、早稲田大学高田牧舎2階人総研会議室で行ないます。テーマは小冊子編集チームから、「シニアからの提言」小冊子の具体案の提示 を予定しています。お問い合わせ等のある方は、事務局当研究会担当の島村までお願い致します。                              (事務局・島村記)

3.事務局からのお知らせ
(1)運営委員会について
シニア社会学会には先般の総会で選出された32名の理事で構成される理事会がありますが、全国に広がりを持ち多数でもあるため年に1~2回の開催となり、機動性に欠けます。そこで「日常的な運営に関する事項と理事会から委任された事項」を議する機関として“運営委員会”が設けられています。運営委員は理事の中から互選により下記の15名の方が選出され、ほぼ月1回定例的に運営委員会を開き、実質的に当学会運営の要となっています。
運営委員のみなさんは極めて多忙な方ばかりです。どうやって委員会への出席を確保するか、大変ご苦労をなさっています。                     
(五十音順)

荒井 浩道

新任

駒澤大学・講師

大島 洋

事務局員、元大日本印刷

沖藤 典子

再任

ノンフィクション作家

川村 匡由

新任

武蔵野大学・教授

坂巻 煕

再任

淑徳大学名誉教授、元毎日新聞論説委員

袖井 孝子

当会会長、お茶の水女子大学名誉教授

筑摩 孝雄

新任

NPO法人ニッポン・アクティブライフ・クラブ東京代表

都築 賢二

再任

事務局長、調布まちづくりの会理事

富田 孝好

新任

日本労働者協同組合・センター事業団常務理事

濱口 晴彦

再任、運営委員長

当会副会長、創造学園大学教授、早稲田大学名誉教授

坂東 眞理子

昭和女子大学学長

武者 忠子

新任

事務局員、元トリンプ・インターナショナル・ジャパン

森 やす子

情報環境デザイン研究所・専務取締役

横田 安宏

再任

高齢社会NGO連携協議会・理事

吉竹 弘行

鹿島建設(株)関連事業部・担当部長

(2)事務局員のご紹介
現在下記8名の会員が無償ボランティアとして、がんばっています。

大島 洋

島村 健次郎

都築 賢二

黒澤 眞澄

鈴木 昭男

武者 忠子

神波 紘夫

添田 和子

みなさまにはご高承の通り、当会の事務所は現在週3回(月・水・金)オープンし、上記事務局員が交替で当番に当たっています。そのほかJAAS Newsの編集発行、シニア社会塾や今年度の連続講座・シンポジウム、年次総会・大会の企画・準備・運営等の事務方として、広汎に舞台回しをしています。また、会員情報のデータベース・年会費管理、会計経理、当学会ホームページの企画・更新管理、理事会・運営委員会の事務局業務などなど多岐に亘る仕事を全て8人で交通費実費の一部補填以外は無償ボランティアで分担しています。
課題は、事務局員の補強と若返り(ただいま平均年齢は65歳をオーバー)、ホームページの全面見直しと日常維持管理です。
会員のみなさま、部分的にでも手伝ってみようと思われる方のお申し出をお待ちしています。

(3)年会費納入のお願い

2007年度も5ヵ月を経過いたしました。シニア社会学会は会員の皆様の年会費で運営しております。しかしながら未だ年会費未納の会員が居られます。7月中旬には会員の皆様に学会の機関誌「エイジレスフォーラム」第5号をお届けいたしました。当学会として、財政状況に厳しいものがありますが、社会への発信を続けています。シニア社会学会の運営にご理解いただき、未だ納入されていない会員の皆様は、930日までに納入下さいます様お願いいたします。(この件に関する問い合わせは事務局にご連絡下さい)

4.シニアニュース
(1)新刊書のご紹介
「団塊マーケティング」
   (電通シニアプロジェクト編著 232頁 ¥1800+税)

1980年に誕生した「電通熟年プロジェクト」を継承して2000年に「電通シニアプロジェクト」が発足し、いわゆるシニア層についての知見や経験を集大成したものである。ベースとなっているのは様々なテーマで実施されたオリジナル調査や収集された関連データの参照であり、多くの事実が背景となっている。すでに起こっていることの観察と同時にそれらの事実から推測される未来(ビジョン)を描こうというガイドブックでもある。“マーケティング”というキーワードを含むことから分かるように展開の帰結は、長寿社会の考察がもたらす新たなビジネス(シニア・マーケットへのアプローチ)の可能性である。
プロジェクトではシニア全体をテーマとしながら、あえて“団塊”というアプローチを行ったのは、団塊世代は従来のシニアとは異なる特徴を持つという理解である。団塊以前と以降ではそのリテラシー(理解力・活用力)に違いが見られ、曰く、“ネクスト・シニア”と命名されている。
実際の内容は、5章で構成され、第1章(今、注目のターゲット団塊)、第2章(退職後のリアル・ライフ)、第3章(個人消費の押し上げを担う団塊退職市場)、第4章(団塊世代が考える6つの「したい生活」)、第5章(団塊・シニアマーケティングの実践ノウハウ)となっている。全5章のうち1章から4章を費やして「団塊世代」の分析が丁寧に行われている。とかくありがちな「シニア=有閑消費者」といった簡略な構図ではなく、プロジェクト発足以来の観察や蓄積された知見が十分に吟味された結果であることが伺え、説得力ある団塊プロファイル分析となっている。キーワードの提示やカテゴリー整理など簡潔なまとめ方も分かりやすく、好感が持てる。そして第5章の最終章で11のポイントに整理したマーケティング提案が行われている。
背景となっている観察事実や知見の充実と読み物としての分かりやすさから、シニアを理解する上でお薦めの一冊である。      (事務局・鈴木記)