JAAS News第84号をお届けします シニア社会学会・事務局:2006.12.08. <事務局からのお知らせ> 電子メールにより配信している会員の方へ 来年1月からJAAS Newsを読みやすくするため「添付ファイル」メールにてお送りすることになりました。「添付ファイル」送信ではご都合が悪い方は、このJAAS Newsメールに返信でその旨及び理由をご連絡ください。 ------ 目次 ------ 1.2007年1月27日(土) シニア社会塾シリーズ第7回開催のお知らせ 2.12月12日(火)19日(火) 昭和女子大学オープンカレッジのお知らせ 3.「シンポジウムin名古屋」の報告 4.学会機関誌「エイジレスフォーラム」編集部からのお知らせ 5.研究会の動き ----------------------------------------- 1.シニア社会塾シリーズ第7回のお知らせ 「老若共同参画社会はどういう社会か」を基本コンセプトに行っているシニア社会塾のシリーズ展開。2007年最初の第7回目となります。 講師は、毎日新聞編集委員の荒井 魏氏。 演題は、「良寛に学ぶ生涯学習」。一人の「生涯学習者」として良寛の第二の人生を追うと、その透徹した人生観、無一物に近い物に依存しない生活、自然との触れ合い、地域に溶け込む姿勢、諸芸術活動による心の豊かさなど、今様「老若共同参画社会」の実現ともいえます。 今回より会場が、市谷日大会館に変更になります。ご注意ください。 講師:荒井 魏 氏(毎日新聞編集委員) 演題:「良寛に学ぶ生涯学習」 日時:2007年1月27日(土) 15:00〜17:00 会場:市谷日本大学会館(本部)TEL:03−5275−8110 東京都千代田区九段南4−8−4 私学会館(アルカディア)向かい側 JR/都営地下鉄新宿線/東京メトロ有楽町線/南北線・市谷駅・A2出口徒歩1分 定員:50名 参加費:会員1000円、一般1200円 主催:シニア社会学会 申込み:参加ご希望の方は、FAXまたはE-mailで事務局までお申し込みください。 FAX:03−5778−4728 e-mail:jaas@circus.ocn.ne.jp 2.シニア社会学会・資生堂・昭和女子大学共催のオープンカレッジ(生涯学習講座)のお知らせ 全10回もあと2回を残すのみとなりました。資生堂関係者による、実践的かつノウハウが満載の講座です。会員は、1回1,000円で参加できます。参加申し込みは下記昭和女子大学オープンカレッジに電話(ファックス)にて直接お願いします。なお、その際にシニア社会学会の会員であることをお話しください。 TEL:03-3411-5100 (FAX:03-3411-5130) 講座名:「美しく」「かっこよく」歳を重ねるということ 主催:シニア社会学会・資生堂・昭和女子大学 場所:昭和女子大学ホール・会議室 (最寄り駅 東急田園都市線「三軒茶屋」徒歩5分) 開催日:2006年12月12日(火)、12月19日(火)の2日間 第二部 美しさを求めて 毎週火曜日 13:30〜15:00 12/12 40歳からの素敵〜カラーコーディネーションとおしゃれの秘訣〜:加藤みどり子氏 12/19 美しくそして幸せに生きるヒント〜まとめにかえて〜:尾澤達也氏 参加費:シニア社会学会員:1回1,000円 *昭和女子大学オープンカレッジ入会金5,000円は不要です。 一般:1回2,000円 定員:各回200名 詳細は昭和女子大学ホームページ、ジャンル別シニアの欄をご覧下さい。 https://www.oc.swu.ac.jp/entry/list.asp?COCODE=12 3.「シンポジウムin名古屋」の報告 日時:06年9月30日(土)13:30〜16:30 会場:鹿島建設(株)名古屋支店会議室 基調講演:度山 徹氏(厚生労働省少子化対策企画室長) 演題:人口減少社会の到来と社会全体で取り組む次世代育成支援 ○現在、わが国では、急速に「少子化」が進行。昨年の合計特殊出生率は、過去最低を更新した。さらに死亡数が出生数を上回り、自然増加が、調査開始以来、初めてマイナスとなった。 ○わが国の男性の家事・育児に費やす時間は、世界的にみても最低の水準。 ○地域共同体の機能が失われていく中で、相談相手や短時間、子どもを預けられる人がなく、子育てが、孤立化し、負担感がさらに大きくなっている。 ○若者の失業率が改善したというが、15歳〜24歳では、半数が非正規雇用、25歳〜34歳でも非正規雇用が急増しており、非正規雇用の男性の多くが、独身にとどまっている。 ○厚労省も、昨年「次世代育成支援対策推進法」を制定したが、まだ、十分とはいえない。 ○シニア世代が培ってきた知識・体験・技能を、次世代育成支援に向けてほしい。 ○シニア世代の多様なものの見方とゆったりと流れる時間が、余裕のない今日の社会のなかで、子どもの世界に、いま、もっとも必要な「幅とゆとり」をもたらすものとなる。 パネルディスカッション 袖井 孝子氏(コーディネーター・お茶の水女子大学名誉教授・当学会副会長) 少子化対策の3つの方策:@家庭・地域社会・職場がお互いに支えあう仕組み A男女の間での助 け合い B高齢者も積極的に子育てに参画する「老幼共生」。これからは「共助」の時代である。 濱口 晴彦氏(創造学園大学教授・当学会運営委員長) 少子化現象は社会の危機的状況を予知する「炭鉱のカナリア」である。現在の社会状況を示す10の現象。@政治不信 A家計の縮小B自己中心の社会 C増大する教育費 D希望のない将来E社 会福祉の縮小 F社会政策の手詰まり G企業に蔓延する使捨て H続く長時間労働 I心の病の増加 鴨下 昌充氏(名鉄百貨店人事部ゼネラルマネージャー) 仕事と家庭の両立を目指して、子どもが1歳6ヶ月までの育児休業制度を実施。そのほか、「育児勤務」として、15時半及び16時半までの勤務制度がある。今後は、フレキシブルな勤務時 間、託児所の設置等を考えている。男性の育児休暇の取得が皆無なのは、今後の課題である。 日比野 守男氏(中日新聞・東京新聞論説委員) 政府の少子化対策は「育児支援」に重点を置きすぎている。現在、結婚したくても結婚できな い層が増加している。消極的な失業対策ではなく、職業訓練など積極的な就業支援策こそ少子 化対策につながる。総花的ではなく、データに基づいて政策の優先順位をつけるべきである。 度山 徹氏(厚生労働省少子化対策企画室長) 若者が自立しにくい社会と少子化は関係が深い。これまで、若者を一人前の社会人にする努力は、企業にまかせっきりであった。企業環境が厳しい現在、若者の自立に社会も手助けをしなければならない。また、このことの社会的コンセンサス作りも重要である。(以上 大島 記) 4.学会機関誌「エイジレスフォーラム」編集部からのお知らせ ■「学術論文」募集 会員の皆様から、「学術論文」を募集します。採用した論文は「エイジレスフォーラム」第5号(2007年6月発行)に掲載いたします。完成論文の提出締め切りは2月末ですが、論文概要を12月20日までに提出下さい。なお、公募いただきました論文は査読いたします。 ■会員の皆様の出版物(書籍)をお寄せ下さい 会員の皆さんが出版された本を「エイジレスフォーラム」でご紹介するコーナーを設けます。過去3年間に出版された本を11月末締め切りで募集していますが、もし、まだお送りいただいてない場合は、至急事務局宛お送り下さい。 6.研究会の動き ■次世代育成支援研究会 研究会は9月に再開し、今後の研究会の進め方について皆さんと意見交換を行い、内閣府関連機関への意見書(提言書)を来年の参議院選挙後に提出予定としました。それに合せて来年3月まで講師をお招きしてお話を伺い、その後提言書を纏める作業準備に入ります。次世代育成支援研究会はシニア社会学会の本筋である、行動する学会の真骨頂でもあり、研究成果を提言・提出・記者発表を行い公的に発表している研究会です。 12月の研究会は、12月14日(木)18:00〜20:00、子育てひろば「あい・ぽーと」にて開催。講師に杉浦 浩美氏(東京家政大学非常勤講師)をお招きして「働く女性の妊娠期の問題」について伺います。 また、年明け1月は講師のご都合で1月12日の金曜日、18:00〜20:00となります。 講師に下田健人氏(麗澤大学国際経済学部教授)をお招きして、「IT企業のワークバランス策」について伺います。皆様のご参加をお待ちしています。(武者記) ■社会保障研究会 □第23回社会保障研究会の報告 日時:11月22日(水)18:00〜20:30 場所:お茶の水女子大学生活科学部本館315号室 講師:植村 尚史氏(早稲田大学人間科学部教授) テーマ:こう変わる高齢者医療 @平成20年4月より75歳以上の後期高齢者は、新しい「高齢者医療制度」に加入することになる。(保険者は市町村、財政運営は都道府県。自己負担1割で変わらず) A65歳から74歳の前期高齢者は、従来の制度に加入するが、自己負担は2割に倍増。 B三方一両損の方式。高齢者=負担増。市町村=新制度の運営。被用者健保=拠出金増 C高齢者医療制度の理論的問題点:1)各保険制度から高齢者医療制度への支援を求めることは、保険の原則である収支均衡原則を否定するもの。 2)高齢者はリスクが高いから別制度ということでは、社会保険の拠って立つ連帯感の否定につながる。 (大島 記) □第24回社会保障研究会のお知らせ 日時:12月13日(水)18:00〜20:00 場所:お茶の水女子大学生活科学部本館315号室 講師:淺川 澄一氏(日本経済新聞社編集局生活情報部編集委員) テーマ:改訂介護保険法の狙いと現場の動向―掛け声倒れの認知症ケア ■老若共同参画社会研究会 第14回研究会は、11月17日(金)早稲田大学高田牧舎で16名が参加して開催されました。テーマは、「ロハス的な老若共同参画社会を構想する」と題して大島洋氏からの提言でした。意見交換の後、濱口座長から総括がありました。 第15回研究会は、12月15日(金)16:00〜18:00(開始時間変更)、 早稲田大学高田牧舎3階人総研会議室で行ないます。テーマは、都築賢二氏による「肯定的エイジズム」と題しての提言です。なお、終了後忘年懇親会を予定しています。参加希望の方、その他お問い合わせ等のある方は、事務局当研究会担当の島村までお願い致します。 ■NPO法人「ユニバーサル・デザイン・スタデイ・結い」(UDS結い)研究会 12月は上野地区でのユニバーサル・トイレマップのデザイン完成型の最終確認を行います。定例会兼忘年懇親会は12月27日(水)18:30から原宿アエカ事務所の近くのレストランで行ないます。参加ご希望の方は、事務局長・吉田氏まで。TEL:03−3479−2020、 FAX03−3479−2001、e-mail:aeca@sage.ne.jp (井上記) |