JAAS News第78号をお届けします  
                                  シニア社会学会・事務局:2006.7.24
---------目次--------------
1.シニア社会塾シリーズ第4回開催のお知らせ
2.第5回総会大会報告その3「会員による研究・事例発表」報告 
3.研究会の動き
4.シニアニュース
-------------------------------------------
1.シニア社会塾シリーズ第4回開催のお知らせ
「老若共同参画社会はどういう社会か」を基本コンセプトに行っているシニア社会塾のシリーズ展開も4回目となります。今回は、東京・テレビ朝日・月曜午後5時からのJチャンネルで、コメンテーターをなさっている轡田隆史(くつわだ たかふみ)さんから、若者の視点からのシニアを語っていただきます。
講師:轡田 隆史氏 (テレビ朝日コメンテーター、元朝日新聞論説委員、エッセイスト、当学会会員)
演題:「甘ったれるなシニア!」というヤングの叫び
日時:2006年9月16日(土) 午後3時〜午後5時
会場:みなとNPOハウス 4階会議室

港区六本木4−7−17、地下鉄、大江戸線・日比谷線六本木駅6番出口・俳優座ウラ
定員:50名 参加費:会員1000円、一般1200円 
主催:シニア社会学会

申込み:参加ご希望の方は、FAXまたはE-mailで事務局までお申し込みください。
 FAX:03−5778−4728 e-mail:jaas@circus.ocn.ne.jp

2.第5回総会大会報告その3「会員による研究・事例発表」報告 
前号に引き続き、6月5日(月)東京銀座東武ホテルでおこなわれた総会大会の報告です。
「会員による研究・事例発表」は午後4時から6時まで行われました。7名の方の発表が行われ、活発な質問も出て、大会を締めくくる有意義なものとなりました。発表者の方また最後まで参加された会員の方がたにお礼申し上げます。

☆会員・高桑満子(日高市)さんの感想
私は2001年にシニア社会学会に入会し、同時に市の精神保健ボランティア講座を受講した。現在は「老若共同参画社会研究会」に属し、地域では障害を持つ人たちの支援サークルを仲間と運営している。
@「子ども達の職業観について」 石塚光政氏(土浦市)
石塚さんの“子ども達の組織活動の参加は社会性を養うためにもよい”に共感した。この事例は若者のリーダー育成を考える今、参考になる。
A「次世代(福祉国家)への想い」 永澤秀夫氏(仙台市)
シニア世代のしなやかさは、ノーマライゼーションを目指す上でも大切な力となる。
B「成年後見法について」 福元公子氏(町田市)
私自身も関心度の高い制度の一つだが、障害を持つ家族がいる親世代にとっても、今後広く啓発して行きたい制度だと思う。
C「異世代交流における工作遊びの意義・実践」 堀池喜一郎氏(世田谷区)
堀池さんの発表に感銘。私の支援サークルでは、皆で山登りをし、つる等を拾い工芸品を作っている。
D「シルバー人材センターのホワイトカラー出身会員の特性」 山田嘉子氏(いわき市)
 私の支援サークルでは、森林インストラクターや工芸家の指導を依頼している。社会福祉協議会等との連携はどうしているのか知りたいと思った。
E「お父さんお帰りなさいパーティの報告」 吉永鴻一氏(八王子市)
吉永さんの“地域参加で心の豊かさを取り戻す”を聞いて、これこそ「老若共同参画社会」の究極のテーマだと思った。
F「農村女性による起業活動の雇用機会創出機能に対する評価の視点」渡辺啓巳氏(つくば市)
農村女性の自立向上心に学びたい。私は、障害を持つ人たちが自らの意思で働きの場を創出できる環境作りに今後も参加して行きたい。

☆会員・松本巧史(流山市)さんの感想
 私は当学会に入会して日も浅いのですが、研究発表を聞かせて頂き「発表内容」のレベルが高いのに驚きました。「さすがに学会の大会なのだな」と感心しました。何に驚き感心したかというと「発表者皆さんが実体験に基づいて調査・研究した内容を発表している」ということです。これは「私の偏見」かもしれないのですが、私自身が長いこと産業界に身を置いていたという事もあり「アクションに繋がらない研究」は意味を持たないのです。「素晴らしい技術」も商品に適用されなければ「技術」ではないのです。日頃からこのような偏見を持っていたがゆえに「今回の発表事例」は「素晴らしい」の一言に尽きるものであり、もってこの学会の「実践躬行」を知らしめたのです。
とりわけ感心したのは「どこでも竹とんぼ教室を!リーダー会の実践から」です。この発表には「将来的に末広がりに広がるシステム」が用意されており実践活動を通じて閉塞感を打開していく力があるように感じられました。
ともあれ7名の会員全ての発表で「所要時間8分」は短すぎ、「いま少し延長して発表を聞かせて欲しい」という思いを強くしました。

 3.研究会の動き
 ■雇用における年齢差別研究会

7月の当研究会は、アンケート調査のための発送作業を7月16日(日)シニア社会学会事務局で6名の研究会員参加のもと実施しました。1000通のアンケート等の封緘作業、渋谷郵便局への持ち込み発送手続きを完了しました。今後は8月10日の回収状況を心待ちすることとなります。当研究会の予定は、8月休会、9月中旬開催予定。開催日については、追ってご連絡します。  (黒澤記)
 ■老若共同参画社会研究会
 第11回研究会は、7月21日(金)高橋俊彦氏に「高齢者のQOLと社会参加について」お話しいただきました。次回は、9月15日(金)17時から19時まで、早稲田大学・高田牧舎2階人総研会議室で行います。若者の代表として、現役大学生の亀ア祐也氏にお話しいただきます。参加希望、お問い合わせは、事務局当研究会担当の島村まで。
■社会保障研究会
JAASニュース77号にて第21回社会保障研究会は9月開催と申し上げましたが、急遽下記の通り8月開催が決まりましたので、ご案内します。
日時:8月2日(水)18:00〜20:00 
場所:お茶の水女子大学生活科学部本館315号室 
提言者:石黒 謙氏(愛媛大学大学院教授 医療情報学) 
テーマ:医療制度改革について、
なお先生は、日医総研の仕事もしておられます。
多数のご参加をお待ちしています。  (森健 記)
■NPO法人「ユニバーサル・デザイン・スタデイ・結い」(UDS結い)研究会
次回定例会は8月23日(水)午後6時半から原宿アエカ事務所で行います。
参加ご希望の方は、事務局長・吉田まで。
TEL:03−3479−2020、FAX03−3479−2001、
e-mail:aeca@sage.ne.jp (井上記)

4.シニアニュース
 6月12日(月)テレビ東京系列「カンブリア宮殿」に福原義春当学会会長が出演。
「美と日本経済」のタイトルで、村上龍・小池栄子の司会、観客は働いている100人の女性。
資生堂の歴史と、女性の従業員が7割を占めるなかで、女性が働きやすく、やりがいのある会社としての職場作りを話された。「次の時代を作るものは、予兆として今の時代にある。そういうものを発見することが大事」という言葉が印象に残りました。