JAAS News第56号をお届けします。
シニア社会学会・事務局:2005.1.21
・・・・・目 次・・・・・ 1.第4回大会研究・事例発表募集 2.ワークステーション湯田・沢内訪問報告 3.研究会報告 ・次世代育成支援研究会 ・社会保障研究会 ・「望ましいシニア像」研究会 ・ユニバーサル・デザイン・スタディ研究会(UDS) ・雇用における年齢差別研究会 1月度研究会のご案内 4.シニア・ニュース
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1.第4回大会研究・事例発表募集
本年6月25日(土)に予定されているシニア社会学会第4回大会において、会員各位で既に活動されている事例または特に研究されているテーマについて、次の要領で発表希望される方を募集します。
発表の場は全体会・分科会等大会の構成を決定の上あらためてお知らせする予定です。 (1)研究テーマまたは事例のテーマ 当学会の指向するエイジレス社会の実現にかかわるもので、未発表のもの (2)発表時間:10分以内に収めていただきます。
(3)応募方法:発表要旨をA4用紙1枚程度にまとめ、4月末日までに当学会事務局まで郵送・FAX・電子メールのいずれかの方法でお送りください。
2.ワークステーション湯田・沢内訪問報告
昨年11月に訪問した「ワークステーション湯田・沢内」の設置主体は、社会福祉法人「潤沢会」。坂巻熙理事長(淑徳大学教授・シニア社会学会の理事・運営委員)を中心に湯田町と沢内村が、両町村のワクを越えて協力して作り上げた施設です。施設長は坂巻潤子氏(坂巻夫人)。お二人とも都会で生まれ育ち、奥羽山脈を境に、秋田と接する豪雪地沢内村は、福祉意識の高く、坂巻熙氏が社会福祉の講演に度々訪れており、地元の強い要請を受けて、2002年4月知的障害者通所授産施設「ワークステーション湯田・沢内」を開設しました。
“完全参加と平等”、“ノーマライゼーション”の理念の下で、障害者が一心に働く姿を見て欲しい、と県道1号線沿いに建っています。この施設に通所している障害者は、施設長と職員スタッフの厳しくもあたたかい指導のもと、働くことの楽しさと生きる喜びを学び、皆いきいきと作業をしていました。訪問の目的は、理事長、施設長とともに、新天地で第2の人生に知的障害授産施設を開設・運営されている実状を見学させていただくことでした。日程も前日に東京を離れて初めてのシンポジウムを仙台で開催。翌11月22日に訪問しました。沢内村には第3セクターの宿でかけ流しの温泉につかるなど、自然が沢山残っており、のどかなところです。また、坂巻施設長はいろいろと沢内村の特徴を生かした計画を持っており、楽しい企画をいずれ会員の皆様にもお知らせすることが出来るでしょう。
3.研究会報告
◆次世代育成支援研究会 2005年最初の研究会が1月13日(木)、南青山の「あい・ぽーと」で開催されました。
今回は、幼稚園・保育所の一元化が各地で広まりつつある現状について、山田麗子氏(育遊編集長)をお招きして、「地域における幼保一元化の動きについて」のレクチャーを受けました。
幼稚園・保育所の関係は、既存の幼稚園・保育所の連携等により対応するか、これを基盤としつつ、更に総合施設を組み合わせて対応するかは、地域の実情に応じて判断、総合施設は既存幼稚園・保育所の意義・役割を大切にしながら、幼稚園・保育所と相まって、子どもの健やかな成長を支える役割を担うものなど、地域の子どもが年齢や保護者の就労形態で区別されることなく、就学まで一貫した方針に基づき、一つの施設で育成されるよう一元化施設の基本的な検討が進んでいます。
◆社会保障研究会
第5回研究会は1月19日(水)18時よりお茶の水女子大学において、井原 誠氏(社会保険労務士)を講師として開催されました。当日のテーマは、「最近の年金相談事例について―〔誤解の多い点〕―」。出席者は16名で、井原氏の講義のあと、活発な質疑及び意見交換が行われました。次回は、2月16日(水)18時から、松浦 新氏(朝日新聞記者)の「最近の年金相談事例について―〔誤解の多い点〕―No.2」。お茶の水女子大学生活科学部本館にて開催予定。
◆「望ましいシニア像」研究会
第23回研究会は、1月14日(金)早稲田大学高田牧舎2階人総研会議室で21名が参加して開催されました。テーマは、第1に前回の研究会での要望を受けて作成された提言の前文と50項目の提言に関して、濱口座長からの説明と意見交換。第2に大島編集長からの報告書第2号誌編集に当たっての提案と要請でした。
次回は、2月18日(金)16時(通常より1時間早く開始)から19時まで早稲田大学高田牧舎2階人総研会議室で行ないます。テーマは、提言の前文並びに50項目の提言に関する意見交換です。
◆ユニバーサル・デザイン・スタディ研究会(UDS)
1月13日(木)午後6時30分から、六本木「みなとNPOハウス」2階会議室で、吉田氏ほか7名が参加して開催されました。「上野地区UDトイレMAP」について、台東区社協、東京都印刷工業組合のマップを参考に、台東区役所宛ての企画書を作成するとともに、各協賛企業の広報担当を訪問することを決めました。配布方法、印刷部数などは次回に持ち越しです。
今後の定例会は会場の都合で第2火曜に変更し、次回は2月8日(火)、午後6時30分から、会場はセミナープラザ東中野です。
◆雇用における年齢差別研究会 1月度研究会のご案内 1月25日(火)、慶応大学・三田構内新研究棟446号室:18時から開きます。
4.シニア・ニュース
副島茂さん(会員・兵庫県御津町)が制作・放送に取り組んでいるラジオ番組「げんきKOBE」の活動が、種々受賞しました。ラジオ番組「60歳からげんきKOBE」の制作・放送活動について、昨年10月2日に三洋電機創始者の故井植歳男氏の遺志による兵庫県下で社会貢献した個人や団体を表彰する「第28回井植文化賞」の報道・出版部門で受賞。11月4日には神戸市主催の「神戸ソーシャル・ベンチャー・アワード」で審査委員特別賞を頂きました。
また、11月24日に開催された宮崎市のNPO法人サンシティー宮崎主催の第一回シニアの主張全国大会で、ラジオ番組「げんきKOBE」の制作・放送活動が71件の中から7点の中に選ばれ入選しました。このNPOの目的は、アメリカのサンディエゴ市にあるシニアの街「サンシティー」を宮崎市で実現しようというものです。 <副島さん談>
これらの受賞は、初めはシニア社会学会で事例発表(※2003年6月シニア社会学会第2回大会)させて頂いたのがきっかけとなりました。井植文化賞は「これからの期待も込めて」とあり、「未完成の魅力」を評価されたと思っていますが、財政赤字の解消が大きな課題です。
《
編集後記 》
JA AS News はE-mail、FAX、郵便の3通りの方法でお送りしていますが、E-mailの方から見難いので目次をつけてほしいとの声がありました。たしかにE-mailは一覧性がありませんので、E-mailの方々には今号から早速そのように改めました。今後も、常に改善を続けていきたいと思いますので、忌憚のないご意見、ご感想をお寄せください。
なお、通信費節減のために極力E-mail送信にしたいので、可能な方は、E-mail送信への変更を、事務局宛てに申し出てください。よろしく、お願いいたします。 (大野記)
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