JAAS News第41号をお届けします。   シニア社会学会・事務局:2003.11.21.

1.シニア社会塾のご案内(タウンミーテイング形式)
<第11回〜木村尚三郎さんの講演とみなさまとの交歓>
日 時:2003年12月20日(土)13:30〜16:30(受付開始 13:00)
会 場:女性と仕事の未来館 (最寄駅:JR田町駅より徒歩3分)
          港区芝5−35−3 電話:(03)5444−415

   「子供を育てやすい、育てて良かったと思える社会づくりへの提言」
「少子化」は「高齢化」と同じくあるいはそれ以上に日本の将来にとって重要な問題で、シニア社会学会では「次世代育成支援こそがシニアの役割」との観点から、研究会で意見交換や討議をしてきました。一方、政府は今年3月「次世代育成支援対策推進法案および児童福祉法改正法案」を閣議決定しました。
今回は、第11回シニア社会塾の企画として木村尚三郎氏の基調講演を皮切りに、少子化問題への解決策を老若男女参加者の皆さんと一緒に考え、意見交換し提言しましょう。

第一部:木村尚三郎氏(当学会会長・静岡文化芸術大学学長)による講演
     テーマ「孫から、日本を変える――2030年の日本」
     司会:袖井孝子氏(お茶の水女子大学教授・当学会副会長)
第二部:次の識者が加わってタウンミーテイングを展開します。
     木村会長・榊原智子氏(読売新聞社・解説部・当学会理事)・袖井孝子氏・吉岡
     てつを氏(厚生労働省少子化対策室長)
     司会:沖藤典子氏(当学会・理事・次世代育成支援研究会座長、ノンフィクション
         作家)
参加費:一般 1,000円、学生 500円(今回は会員・非会員の区別をしないこととします)
主催:シニア社会学会、協賛:当会団体および協賛会員
申込方法:シニア社会学会事務局宛 FAXまたはe-mailにてお申込下さい。
(氏名・住所・電話番号・年齢・性別・職業を明記)
※老若男女、お知り合いをお誘いのうえ大勢の皆様でご参加ください。

2.シンポジウムのお知らせ
COE国際セミナー「誕生から死までの人間発達科学」
             Project IV(東アジアの高齢化と家族)
日時:2003年11月28日(金)17時〜19時半
場所:お茶の水女子大学 共通講義棟3号館105室
報告者: 杜 鵬氏(中国:人民大学教授) 鄭 淑子氏(台湾:実践大学教授) 金 貞任氏(韓国:東京福祉大学助教授・当学会会員):司会 袖井孝子氏(お茶の水女子大学教授・当学会副会長)
申込み・問合せ先は次へ:お茶の水女子大学・袖井研究室
   電話・FAX 03−5978−5790           E-mail:sodei@cc.ocha.ac.jp

3.研究会報告とお知らせ
□「望ましいシニア像研究会」
第10回「望ましいシニア像」研究会は、10月31日(金)早稲田大学高田牧舎2階人総研会議室で、19名が参加して開催されました。今回は有吉広介氏(独協大学教授・当学会会員)から「英国におけるシニアとその家族の援助関係」と題してレポートが行なわれました。
有吉さんは、当研究会は「望ましいシニア像研究会」であるが、「望ましいシニアの人間関係」について論じてもいいのではないか。そしてご自身がここ4〜5年来英国のシニアに関する文献を調査した中で、英国の家族がシニアをどう面倒をみているのかをみることは、日本のシニア社会の参考になるのではないか:英国は個人主義の国であり、年寄りは先ず自立することが基本:若い人が干渉することを嫌う:一定の距離を置いて付き合うが、最後の拠り所は「家族」という認識があるとの話がありました。
その後、参加者から質疑・意見が交わされ、英国の事情と日本の現状はさほど違わないのではないかとの意見も出ましたが、文化・歴史・伝統・宗教・民族などの違いは、家族関係にも違いが出るのではとの発言もありました。最後に濱口座長から、有吉教授のレポートは、ライフスタイル、生き方からの研究であり、いままでに無かった貴重なレポートであったとの結びがありました。

次回「望ましいシニア像」研究会開催のご案内
第11回研究会は、11月28日(金)17時から早稲田大学高田牧舎2階人総研会議室で開催します。
テーマは、大島洋氏(当学会会員)から「『生産性』の時代から『人間性』の時代へ」と題するプレゼンテーションが行なわれます。多くのみなさまの出席をお待ちします。
 また、第12回研究会において、各位からご寄稿いただいた研究報告書の合評会を開催いたします。
開催日時は、12月19日(金)17時から第11回と同じ場所で行ないます。なお、寄稿者には事前に報告書を送付しますので、お目通しのうえ、合評会に出席ください。(島村・記)

□第2期「雇用における年齢差別研究会」
第2期の「雇用における年齢差別研究会」が始まりました。第2期のテーマは「企業の年齢差別指標の設定」として研究を進めます。座長は第1期に続き、清家篤氏(慶應義塾大学教授・当学会副会長)が司会します。
毎回、サブテーマについて研究会参加者がレポートし討議する形式で、いわば参加型研究会の運営となります。
第1回は:10月29日(水)に開かれ、今期テーマの決定・次回サブテーマ「企業の年齢差別指標のあらまし」・レポーター2名を決めました。
次回は11月25日(火)慶應義塾大学(三田)446号研究室。新規参加希望は事務局までお申出ください。(鈴木・記)

□「次世代育成支援研究会」
第10回:11月13日(木)18:00〜20:00、生命保険文化センターで開催、参加者16名。
過去9回に亘る研究会の要約を沖藤座長がまとめ、その資料をもとに提言書のための内容確認、自由討議が行なわれました。討議は参加者からさまざまな意見が出され、提言は国だけでなく、企業や地域に対しても必要ではないか。また、行政だけでなく市民の同調を得る視点も大切、との意見が出されました。次回の研究会で提言書の最終案を纏める方向を確認し、提言書は来年3月を目途に、内閣総理大臣ほかへ提出する予定。
次回(第11回)研究会は12月11日(木)18:00〜20:00、生命保険文化センターで。
                                (武者・記)

□多様な働きの場創出研究会
次回の研究会は、下記により開かれます。
 期日:12月19日(金) 18:00〜
 会場:高齢者協同組合連合会・会議室:Tel.03-5978-2190(JR大塚駅から徒歩8分)
 講師:山極完治氏(東邦学園大学教授)
 テーマ:「より深みのあるコミュニティ・ビジネスの概念とは」
  参加申込みは事務局までどうぞ。  (守永・記)

4.入会者の紹介(2003年5月以降に入会された方々:入会時期順:敬称略)
山極 完治(東京)・塚原 陽子(埼玉)・河口博行(神奈川)・石井 菜穂子(東京)・高梨 柚美子(神奈川)・愛知 和男(東京)・鈴木 亜紀子(神奈川)・大里 英夫(埼玉)・田口 まり(東京)・有吉 廣介(埼玉)・太田 善朗(神奈川)・土岐 啓子(東京)・杉浦 美穂子(千葉)・村岡 昇(神奈川)・山下 精一(千葉)・脇田 康司(東京)・安田 和紘(神奈川)・中村 哲也(神奈川)・野末 英俊(秋田)・橋田 れい子(大分)・三輪 建二(東京)・赤井 照久(千葉)・岩瀬 孝(神奈川)・岩瀬 裕三子(東京) (2003.11.20.現在)