JAAS News第112号をお届けします シニア社会学会事務局2008年12月24日
<もくじ> ページ
1.連続講座「わが著書を語る」第3回のご案内 1
2.連続講座「わが著書を語る」第4回のご案内 2
3.エイジレスフォーラム第7号(2009年版)の原稿募集について 2
4.第2回連続講座に参加して(感想文のご紹介) 3
5.研究会のご案内 3
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1.シニア社会学会連続講座「わが著書を語る」第3回のご案内
各界の著名な著者たちが、自分の著作物について、その思いを伝えます。場所は、東
京・銀座・資生堂の9階「資生堂ホール」です。ぜひ、アフタヌーンティーとケーキ
を賞味しながら、リラックスした雰囲気でお楽しみください。
愛 の 賛 歌 恋 の 歌
関東図書 2008年 定価 1700円(税込み)
板東 眞理子(昭和女子大学学長・シニア社会学会理事)
「日本の女性たちがいかに素晴らしい言葉でその思いを綴ってきたかを多くの人、と
りわけ、若い日本人に知って欲しいと思います。こんなに素敵な日本の愛の言葉を知
らずに過ごすのはもったいない。歌があなたの人生を豊かにすると信じて、この本を
書きました。」(本書「はじめに」より抜粋)
集められた女性たちによる」和歌は、「古事記」「日本書紀」「万葉集」「古今和歌
集」「新古今和歌集」など、多岐にわたっています。付録には、与謝野晶子「みだれ
髪」も取り上げられています。
1) 日 時 2008年12月27日(土)午後2時~午後4時
2) 会 場 資生堂ホール(銀座8丁目資生堂ビル9階)
東京都中央区銀座8-8-3
3) 定 員 45名(満員次第締切)
4) 参加費 シニア社会学会会員 2,500円 会員以外の方 3,000円
(ただし、コーヒー・紅茶、資生堂特製ケーキ付き)
5) 主 催 シニア社会学会
6) 申込み 参加ご希望の方は、FAXまたはE-mailでお申し込みください。
シニア社会学会・事務局 電話&FAX:03-5778-4728
(オープン:月・水・金) E-mail:jaas@circus.ocn.ne.jp
会員以外の方のご参加も歓迎いたします。
2.シニア社会学会連続講座「わが著書を語る」第4回のご案内
各界の著名な著者たちが、自分の最近の著作物について、ゆったりとしたサロン形式
の雰囲気の中で、その思いを伝えます。場所は、東京・銀座・資生堂の9階、「資生
堂ホール」です。新しい年を迎えた1日、お茶とケーキを楽しみながら、ぜひ、リラックスした、知性あふれる、土曜の午後をお楽しみください。
悪党的思考のすすめー逆説のニューリーダー論
中央アート出版社 2008年、定価(本体価格1,300円+税)
田中 尚輝 (長寿社会文化協会常務理事・シニア社会学会理事)
「悪党」は中世に活躍した鎌倉幕府に対する反権力の動き。その動きは、柔軟であり、武士的ではなく、商人の動きもし、時には後醍醐天皇と組み、鎌倉幕府に対抗する。
悪党の中で有名な楠正成は、赤坂城、千早城に数百人で閉じこもり、数万人の幕府軍
を翻弄する。私は皇国史観により正成は捻じ曲げられていると思う。そういう解釈の上で、現実の日本の市民活動のひ弱さについて考察した。そのためには、人間の本性である悪性・善性の根拠の分析もしなければならない。私は、日本において市民セクターを作り上げることをライフワークにしている。そのための試論を述べてみた。私の著作はNPO論・ボランティア論が多いのだが、これは異色のものである。
□日 時 2009年1月10日(土)午後2時~午後4時
(開場:午後1時半)
なお、会場・定員・参加費・申込み要領は前出第3回分記事に記載したとおりです。
3.「エイジレスフォーラム」第7号(2009年版)発行に伴い、会員の皆様からの原稿を以下の通り「著書の紹介」並びに「会員の声」について募集します。
◆「著書紹介」 会員の皆様が過去3年間に出版された自著(共著も可)を紹介下さい。
①応募要領・・紹介される著書の書評、文字数は550字以内。表紙写真を載せますので、書評と共に著書も、事務所宛お送り下さい。終了次第返却します。
②締切り・・2月15日事務局必着
③応募方法・・シニア社会学会事務局宛
◆「会員の声」 会員の皆様が常日頃考えていること、感じていること、学会への提言、趣味などテーマは自由です。応募お待ちしています。
①応募要項・・文字数800字以内。テーマ(題名)は自由です、必ず付けて下さい。
②締切り・・2月15日事務局必着
③応募方法・・事務局宛メールjaas@circus.ocn.ne.jp 又 FAX
03-5778-4728宛送信 下さい。
4.第2回連続講座に参加して
講師:加藤 仁氏 定年後―豊かに生きるための知恵
定年退職者3000人を取材した経験を持つ加藤さんのお話は、個々の人たちの顔が見えるような臨場感あふれる具体的・個別的な事例の紹介で会場を魅了しました。
この講座に参加された方から感想文をいただきましたのでご紹介します。
佐伯 信夫さん(相模原市)
加藤仁さんが、長時間のインタビューをおこなった定年退職者は3000人を超えたとのことです。「多くの人びとの話を聞いてきたが、安易な理論化、安易な政策化・政策提言はしないと思いさだめ、個人的な事情をよく見て、その人生を尊重し話を丸ごと聞いていき、現場から学ぶ」とは、まさしく≪事実をして語らしめる≫ことであり、「個になったときの強さ、弱さ。自分の個に立ち返ったとき、オリジナリティーがでてくる」と語られたことに共鳴しました。
加藤さんは、夏目漱石の「私の個人主義」にふれられましたが、著書『定年後』には、≪私も「自己本位」という視点を得、数多くの定年退職者を描くことによって、あらためて人間の真価や底力を知らされた。本書は拙いながらも、漱石の「私の個人主義」に触発された私なりの立証である。≫と書かれています。その誠実な加藤さんのお人柄とはなし方、真摯な取材方法が、読むひとに感動をあたえる数多くの話を引きだしたのだと思いました。
三須 赫子さん(台東区)
日頃、私は近所の銭湯を愛好している。ここの常連は老人が多く、最長老は96歳のMさんである。Mさんは今でも家族のおさんどんを引き受け、買い物や銀行にも出向く。三味線で舞台にも上がる。目も達者、耳も達者。娘世代の私のほうが元気をいただいている始末。それで「こうしちゃおられぬ」と大いに焦るわけである。
加藤 仁先生のお話は「定年後―豊かに生きるための知恵」(岩波新書)というシニア世代にとっては非常に魅力的なテーマである。3000人を超す定年退職者の取材の中から具体例をいくつも挙げられた。「世のため人のため」に活動する人々、「人生は楽しむためにあり」の人々、etc.etc。そして夏目漱石の自己本位主義について。舌足らずな勝手な解釈でありますが、モラルを守れば「なんでもあり」で、要は「私自身」を満たせる何かをみつけることであり、行動することでしょうか。
5.研究会のご案内
① 雇用における年齢差別研究会
日 時: 2009年1月9日(金)18:30~20:30
会 場: 慶應義塾大学三田校舎研究室棟4階446会議室(共同研究室A)
テーマ: 「まちづくりコーディネーター養成のための文化政策・まちづくり大学院大学設立構想について」(仮題)
講 師: 池上 惇 先生(経済学博士・京都大学名誉教授)
参加申込期日: 2009年1月7日(水)
池上先生は、現在、文化政策・まちづくり大学院大学設立準備室長・京都ラスキン・スクール校長、文化経済学会、日本財政学会顧問等をつとめられる大変高名な先生です。特に近年では、「人間発達の経済学」を提唱され、文化資源を活かした総合的地域開発、文化政策論、知的所有論を研究教育し、「文化政策・まちづくり学」の確立と各地における応用・発展を目指されています。主要著作「文化と固有価値の経済学」(岩波書店)他、50冊を超える著作があります。最新刊は「勇気を出して人生を創ろう-昭和1ケタ生まれの教育人生」(㈱文化政策まちづくりセンター)があります。池上先生のお話をお聞きする機会は、大変貴重だと思います。この機会に是非、多くの方が参加していただければ幸いです。よろしくお願いします。
② 第3回社会保障研究会(座長:袖井孝子シニア社会学会会長)
日 時 09年1月29日(木) 18:00~20:30
場 所 日本高齢者生活協同組合会議室
(豊島区池袋3−1−2 光文社ビル6F)
電話:03-6907-8043 地図:http://www.kourei.roukyou.gr.jp/
報告者 角田とよ子氏 介護支え合い電話相談室長
テーマ 電話相談から見える介護家族の悩み
③ 濱口研究会第8回開催のご案内
濱口研究会の第7回は、12月19日(金)に17名が参加して開催されました。濱口座長の著書「生きがいさがし」の最終講義として、第Ⅵ編生と死ついて(p.242~286)のレジュメによる講義でした。第8回は、下記の通り開催いたします。
日 時 09年1月16日(金) 17:00~19:00
場 所 早稲田大学高田牧舎2階人総研会議室
テーマ 濱口座長の講義をベースにした問題提起を、4名の方から発表いただきます。
①大木壯次さん シニアの生きがい~「新しい働き方研究会」に取り組んで
②荻野義雄さん 図解「老若共同参画社会」の考え方
③永井治さん 「生きがい」とイメージ
④本田重道さん 「年齢」の二字、憲法第14条第1項に追加の提案
多数の方の参加をお待ちしています。(問い合わせ先:事務局島村)
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