JAAS News第110号をお届けします
 
             シニア社会学会事務局 2008年10月27

              < もくじ >      ページ
1.連続講座「わが著書を語る」第2回のご案内      
2.連続講座第1回参加者の感想             2
3.公開セミナー「ドイツ介護保険制度の最新情報」    2
4.電通シニアビジネスセミナー             3
5.研究会報告                     4
6.次世代育成支援推進セミナー             4

1.シニア社会学会連続講座「わが著書を語る」第2回のご案内
各界の著名な著者たちが、自分の著作物について、その思いを伝えます。場所は、東京・銀座・資生堂の9階、「資生堂ホール」です。ぜひ、アフタヌーンティーとケーキをお楽しみながら、リラックスした雰囲気でお楽しみください。

      定年後―豊かに生きるための知恵
              
岩波書店(新書)’07年、定価(本体740円+税)
     加藤 仁 (ノンフィクション作家・シニア社会学会理事)


これまで27年以上にわたって、3000人以上の定年退職者の長時間のインタビューを試みてきました。この取材から定年退職者だけでなく、早期退職者や団塊の世代の著書が生まれました。『定年後 豊かに生きるための知恵』は、取材現場で私が実感し、考えたことのエッセンスを書きました。各人各様の実人生における生活の知恵をキーワードとして紹介しながら、私なりの感慨を塗りこめました。3000人以上の方々が私に書かせてくれた本でもあります。組織を離れて「個」に立ち返った人たちの輝きと翳り、強さと脆さ、さらには未知の人生に立ちむかう底力やオリジナリティが私を奮いたたせてくれました。定年世代が意気消沈していると、後につづく世代も、ひいては若者に至るまで活力を失います。そうならないよう私なりの願いをこめて、現場から学ばせてもらいました。高齢社会を負い目にするのではなく、日本を再生するには、定年退職者の役割が重要であると思います。
 1)  日 時  2008年11月28日(金)午後2時〜午後4
                    (開場:午後1時半)

 2)  会 場  資生堂ホール(銀座8丁目資生堂ビル9階)
                     東京都中央区銀座8−8−3
 3)  定 員  45名(満員次第締切)
 4)  参加費  シニア社会学会会員 2,500円  会員以外の方 3,000
        (ただし、コーヒー・紅茶、資生堂特製ケーキ付き)
 5)  主 催  シニア社会学会
 6)  申込み   参加ご希望の方は、FAXまたはE-mailでお申し込みください。
        シニア社会学会・事務局 電話&FAX03-5778-4728
       (オープン:月・水・金)  E-mailjaas@circus.ocn.ne.jp
会員以外の方のご参加も歓迎いたします。

2.第1回連続講座「わが著書を語る」に参加して
  講師:袖井 孝子 「女の活路 男の末路―老いの時代を生き抜くチカラ―」
よく晴れた土曜日の午後の銀座。満席となった会場は、袖井先生の手馴れた、体験談を交えた分かりやすいお話に、サロンらしい、終始、なごやかな雰囲気に包まれていた。

@    山中 三津子さん(江東区)
私は、子育てが終わり、今後、母親業に代わる生き甲斐を見つけ、夫と共に豊かな人生を送るための「自分さがし」から、今春立教セカンドステージ大学に入学いたしました。袖井孝子先生の「セカンドステージと夫婦関係、親子関係」の授業で、「日本の家族の変遷をたどり、夫婦関係と親子関係はどのように変化してきたか、現代における中高年期の夫婦関係、親子関係の特徴と問題を明らかにし、自分自身の家族のありかたを考える」を勉強させて頂きました。自分の役割と自立を認識するため、家族関係を見直し、社会参加の必要を感じました。このことから立教RSSCでの学びを更に広げたいと考え、受講させて頂きました。学識ある経験豊かな方々と、穏やかなサロンで、現在の社会状況を的確に捉え、明確な問題提起から、いかに賢く、どのように豊かに生きるかを考え学ぶことが出来ました。今後も、講座の受講から、私の生きる道しるべを探したいと思っております。

A 渡辺 純子さん(藤沢市)
シニア社会学会の講座を受けるきっかけは、大学で「セカンドステージと夫婦関係・親子関係」の授業を履修していた関係でお話があり、再び袖井先生にお目にかかれるのを楽しみに、銀座「ワード資生堂」ホールに出向き、中に入るとシンプルで居心地の良いスペースで優雅な気分に浸る事が出来、早めに着いたのですが、和みました。女性が多いと思っていましたが、紳士の方々の出席が多く、驚きました。袖井孝子先生(お茶の水女子大学名誉教授)のお話は、老いの危機を克服するには、男女が協力し合って幸福な老後生活を送るための方策など刺激的でした。自分が年を取ってきた事をいさぎよく認めることですが、女は長生きで「夫在宅症候群」が多いとの事、つまり経済成長した日本の縮図か?重要なのはコミュニケーションで日頃から共通の話題を作り、夫と自分が対等の人間として話しあってもらいたいと思うなら、生きていける能力を身につけることなど、またサンドイッチ世代の悩み、おひとりさまの老後、タイトルに、そうだそうだと思いながら聞き惚れていました。途中、ティータイム。珈琲・紅茶・資生堂特製ケーキで、銀座にお似合いなステータスなアクティブ・オールドパワー、活気に満ちた紳士・淑女のお話があり、生き方「素敵」と感じました。女の世界、男の世界、生き生き楽しく暮らす、手を取り合って社会を創る、と〆られ、「恋人」「大人」の似合う「銀座」での講演会、心に染みる貴重な時間でした。

B 岩崎 昭男さん(所沢市)
銀座通りに面した見晴らしの良い明るく、ちょっとお洒落な「サロン風」の会場でした。講師は会長の袖井孝子さんで、ご自身の書籍「女の活路 男の末路〜老いの時代を生き抜くチカラ」の著作の意図と内容に対する想いを袖井さんご自身が語られました。初めに、書籍のタイトルについては袖井さんの本意ではなく、販売戦略上から編集者が付けたと話されました。厳しい出版業界の環境とは言え、本例に限らず、タイトルから内容を推察すると著者の意図とは異なる思い違いを起しそうです。袖井さんは「老若男女共同参画社会を目指す」ことが本書の主旨であり、「男の末路」ではなく「活路」を求めて、中高年男性たちに対してエールを送られている気持を充分に理解することができました。講演後に3人の参加者が感想を述べられ、まだ現役の84歳の男性のメッセージには感激しました。お独りで日常生活を活き活きと過ごされている実体験の力強いメッセージは、「男の活路」そのものであり、当日の〆に相応しい内容で、あっと言う間の愉しい2時間でした。

3.特別公開セミナー「ドイツ介護保険制度」の最新情報
高い理想を掲げてスタートした介護保険制度は、利用者の急増と介護人材不足のために危機に瀕しています。日本がお手本としたドイツの介護保険制度は、どのような問題を抱え、その解決のためにどのような手段が講じられているのか。長年、ドイツに暮らし、公認介護鑑定人の資格を持つ志方登喜子さんから、最新の情報をお伺いします。ふるってご参加下さい。
1)  日時 2008年11月27日() 18時〜20
2)   会場 日本高齢者生活協同組合連合会 大会議室
        豊島区池袋3-1-2 光文社ビル 6階  03-6907-8043
              最寄り駅 東京メトロ有楽町線「要町駅」5番出口直進 徒歩3
      池袋西口 徒歩13分 (尚、詳しい道順は事務局宛お問合せ下さい)
3)   講師 志方 登喜子(ドイツ公認介護鑑定人)
4)   定員 50名 (どなたでも、参加できます。)
5)   参加費 資料代として 500
6)   申込み方法 事務局宛メール(jass@circus.ocn.ne.jp)又はFAX(03-5778-4728)まで。

4.電通シニアビジネスツアー「オトナの夫婦プロジェクト」
袖井会長が1111日開催される「電通シニアビジネスセミナー『オトナの夫婦プロジェクト』」にパネリストとして登壇。このセミナーは、シニア世代の「夫婦の関係再構築」をシニアライフ充実の鍵と考え、企業の実務者を対象に、シニア夫婦の実態を分析報告するとともに、様々な夫婦共通の関心領域での商品・サービスの提供や、新しい需要を創造する企業・団体のコラボレーション事業企画「大人の夫婦プロジェクト」の提案の場として開催されるものです。なお、この「オトナの夫婦プロジェクト」は、袖井会長が構想の当初から監修・助言にあたり実施されるものです。
一般公開はしておりませんが、是非聴講をご希望の方は、参加登録が必要なため、事務局武者宛1031日までにお申出下さい。

5.研究会案内
@ 濱口研究会第6講開催
濱口研究会の第5講は、1017()13名が参加して開催されました。濱口座長の著書「生きがいさがし」の第W編生活の質について(.172216)のレジュメによる講義でした。
6講は、下記の通り開催いたしますので、ご案内いたします。
1)   開催日 1121() 1700分〜1900
2)   場所  早稲田大学高田牧舎2階人総研会議室
3) テーマ 濱口座長の著者「生きがいさがし」のレジュメによる講義と語り合い(6)
なお、レジュメは当日配布(200)されます。多数の方の参加をお待ちしています。お問い合わせ等のある方は、事務局島村までお願いします。

A 雇用における年齢差別研究会報告
新テーマによる第4回研究会を20081020日(月)18302030、慶應義塾大学三田校舎研究室棟4446会議室(共同研究室A)で会員9名の出席で開催しました。今回のテーマは「団塊世代を中心としたコミュニティー・ビジネスのあり方と課題」についての第2回目で、前回同様NPO法人シニアSOHO三鷹・顧問、当学会理事の堀池喜一郎氏にご報告いただきました。特にコミュニティー・ビジネスにおいて、コーディネーターの必要性を痛感しました。次回のテーマ・開催日時等は追ってご連絡します。

B 社会保障研究会再開
社会保障研究会再開第一回目は、1023()、要町の日本高齢者生活協同組合連合会 大会議室において開催されました。講師に菊池いづみさん(お茶の水女子大学大学院)をお迎えして博士論文を取得した、テーマ「『家族介護への現金支払い』の理論的・実証的検討」について、詳しく伺いました。(なお、社会保障研究会は原則的に毎月木曜日の開催となります) 引き続き第二回目は1127()18:0020:00 講師に志方登喜子さんをお迎えして公開セミナーを開催します。テーマ「ドイツの介護保険制度の最新情報」について。詳細は上記「3.特別公開セミナー」を参照下さい。

6.次世代育成推進セミナー「子育ては未来創り」(NALC主催)
少子化・核家族化が進む中、子育て経験者の豊富な知識と経験が、育児不安に悩む母親にとって大きな支えになります。団塊の世代の皆さん、自分の趣味や楽しみだけの世界にこもらず、地域に出て社会貢献を果たしましょう。その先にはこれまで経験したことのない新しい世界が待っています。
地域社会全体で、世代を超えて子育て支援セミナーが、下記の要項にて開催されます。
1)    時 20081129() 13:2017:00
2)    場 横浜市社会福祉センター
         横浜市桜木町1-1  横浜市健康福祉総合センター内
3)  入場無料 当日直接お越し下さい。
4)  基調講演 沖藤 典子(シニア社会学会理事・次世代育成支援研究会座長)
5)  コメンテーター 高畑 敬一(NALC会長・シニア社会学会副会長)

シニア社会学会団体会員、NPO法人ニッポン・アクティブ・ライフ・クラブ(NALC)主催ですが、ぜひ会員の皆さんに聴講頂きたくご案内いたします。

7.事務局よりお知らせ
2008年度も下期を迎え、会員の皆様は各方面でご活躍のことと思います。シニア社会学会は会員の皆様の年会費で運営を行っております。1024日現在未納の方にはお知らせを投函しましたので、納入期限1115日までに納入下さいます様お願い申し上げます。