JAAS News第60号をお届けします。
                                    シニア社会学会事務局 2005.5.11
・・・・・目  次・・・・・
1.第4回シニア社会学会の定時総会・研究発表大会を6月25日(土)に開催。
2.第15回シニア社会塾
3.研究会の動き
4.シンポジウムのご案内
----------------------------------------------------------------
1.シニア社会学会の第4回定時総会・研究発表大会が6月25日(土)10時より早稲田大学大隈小講堂にて開催されます。
テーマは「少子高齢・人口減少社会に果たすシニアの役割」。
会員による研究・事例発表のほか各研究会座長の活動報告、加藤仁氏(ノンフィクション作家・本学会理事)をコメンテイターとするパネル・ディスカッションが行われる予定です。

2.第15回シニア社会塾
4月16日(土)慶應義塾大学(三田)で、「団塊世代の定年が日本を変える」をテーマに第15回シニア社会塾が開催され、加藤仁氏(ノンフィクション作家・本学会理事)の講演のほか、同氏を囲む団塊の世代の会員たちによるパネル・ディスカッションが行われ、50余名の参加者のもと、会場との双方向の対話が行き交って盛会でした。
ご自身が団塊の世代である加藤仁氏の講演は、
@団塊の世代はこれこれの特徴があるなどと、簡単には言い切れない。世上、全共闘世代、ニューファミリー、ミーイズムとか、いろいろ言われるが、これらについてはすべて団塊の世代自身から必ず異議がでてくる。
A団塊の世代をはっきりと定義したい。団塊の世代とは昭和22年4月2日から昭和25年4月1日までに生まれた約750万人である。つまり学制によると3学年である。
B団塊の世代の唯一の特徴は、その数の多さにある。その共通体験は、義務教育までである。それ以後は、バラツキがでてくる。
C戦後の貧しい時代を体感している世代で、衣食住においても最低限の機能が満たされれば満足できる最後の世代でもある。
次は、この団塊の世代が、定年を迎えると社会にどういう変化が起こるかというと、
@定年が楽しみという団塊世代の男性たちが、85.4%もいるという04年の調査結果、さらに
A5年前の調査では、有名企業のサラリーマンの8割以上がパソコンを苦にしないと言われており、まず、NPOの数が飛躍的に増えるのではないかということと、パソコンに強い団塊の世代は、人の手を借りずにどんどん自分の考えを発信するなど、趣味についても、お仕着せではなく、自分本位の個性的なスタイルをとる傾向が強い。
最後に、団塊の世代に求めたいのは、世代のワクを越えた、老いも若きも入り混じった集まりを地域社会に、行政主導ではなく、自分たちの手で作ってほしいということでした。

3.研究会の動き
◆社会保障研究会
第8回社会保障研究会は4月13日(水)18:00〜20:20。お茶の水女子大学で、永瀬 伸子氏(お茶の水女子大学助教授)を講師として開催。テーマは「児童への給付と高齢者への給付の比較」。
出席者は13名。講義のあと、活発な質疑及び意見交換が行われた。
第9回は、下記のテーマで問題提起と話し合いを予定。
提言者:袖井 孝子氏(お茶の水女子大学大学院客員教授)、望月 幸代氏(ミズ総合企画代表取締役)
日時:5月18日(水)18:00〜20:00。場所:お茶の水女子大学生活科学部本館。
テーマ:「年金改正」積み残された課題・・女性の年金、一元化、未納問題など。

◆次世代育成支援研究会 
4月14日(木)18:00〜20:00、子育てひろば「あい・ぽーと」で開催。テーマ『男の育児休業』について、黒澤真澄氏(当研究会員・キャリアカウンセラー)がレクチャー。現在、『男性の育児休業』の取得は「少子化社会対策大綱」および「次世代育成支援に関する当面の取組方針」において掲げられている目標値が10%であるのに対し、現実は0.44%(H15年)である。その要因について、参考書籍【男の育児休業】〔中公新書〕から、現状・対策等について聴講、意見交換を行なった。(来年3月、関係団体へ提出を予定している内容の一環とする。)
次回、5月度は5月12日(木)18:00〜、「あい・ぽーと」で、山根氏をお招きして『“子育てNPOと企業のコラボレート”についての調査報告』を伺います。多くの皆さんのご参加をお待ちします。

◆雇用における年齢差別研究会
5月の雇用における年齢差別研究会を下記のとおり開催します。
日時:5月19日(木)18:00〜20:00 場所:慶應大学・三田校舎研究室棟4階 446会議室。3月に行った「企業のエイジレス度測定指標」プレ調査の集約結果を検討する予定です。

◆ユニバーサル・デザイン・スタディ研究会(UDS)
4月12日(火)午後6時30分から、セミナープラザ東中野で吉田氏ほか特別参加の方を含めて10名で開催。
「上野地区トイレガイドマップ」については、いよいよ印刷に回り、まもなくの完成が待たれています。今後の活動方針については時間切れとなり、次回以降引続き審議することにしました。
定例会は、毎月第2火曜日。午後6:30から、場所はセミナープラザ東中野です。

◆望ましいシニア像研究会
次回第26回研究会は、5月20日(金)17時〜19時。早稲田大学・高田牧舎2階人総研会議室。テーマは、当日配布予定の報告書(シニアからの提言)の有効活用と話題づくり。

4.◆シンポジウムのご案内◆
地域と福祉のまちづくりフォーラム〜生活者の視点から見た「まちづくり」〜
日時:2005年6月5日(日)13:30〜17:00 
会場:東京家政学院大学三番町キャンパス(JR市谷駅から靖国神社方面へ徒歩10分)
参加費:一般 千円。学生 無料。
基調講演:「家族の変遷と共生の住まい」袖井孝子氏(お茶の水女子大学大学院客員教授・当学会副会長)
「生活デザイン 東京家政学院学生と八王子みなみ野シティ」杉本茂氏(東京家政学院大学教授)
《パネルディスカッション》 パネリスト:近山恵子氏(NPO福祉マンションをつくる会理事長)上村協子氏(東京家政学院大学助教授)江原旬子氏(東京家政学院大学教授)コメンテーター 利谷信義氏(東京家政学院大学学長)。

《編集後記》
第4回大会での会員による研究・事例発表の応募者は、4月末日で5名に達しました。多数のご応募をいただき有難うございました。  (大島記)