JAAS News第52号をお届けします。 
                                       シニア社会学会・事務局:2004.9.24

1.「シンポジウムin仙台&ワークステーション湯田・沢内視察訪問」東北ツアー参加者募集
地域活動の一環として、来る11月21日、22日の両日、仙台地区でシンポジウムの開催とエイジレスフォーラム創刊号・事例研究「いつもお心にかけてくださるあなたへ」で紹介されている「ワークステーション湯田・沢内」(施設長 坂巻潤子氏)視察訪問を企画しました。晩秋の東北を眺めながら、仙台と“ほっとゆだ”を訪問して見ませんか。
費用は全行程参加で約\48,000(東京発1泊2食)。
@11月21日(日)シンポジウムin仙台 13:00〜15:00。会場:メトロポリタン仙台。テーマ「これからのシニアに期待されるもの」。司会:袖井孝子氏(当学会副会長)、講師:濱口晴彦氏(当学会理事・運営委員長)が問題提起、討論者:5名によるシンポジウム。仙台地区の皆さんにはチラシが出来次第配布いたしますので、友人・知人をお誘い下さい。
A11月22日(月)ワークステーション湯田・ 沢内視察訪問 10:00〜14:00
参加は@、Aどちらか一方の参加も可能です。ご希望の方は事務局・武者までご連絡下さい。

2.各研究会報告とお知らせ
□社会保障研究会(仮称)がスタートしました

9月21日(火)18時から袖井孝子氏(当学会副会長・お茶の水女子大学客員教授)を座長として新しい研究会が発足しました。参加者は18名、マスコミ・連合・官庁などの現役の方をはじめ多彩な顔ぶれで、参加者の自己紹介のあと下記3点を決めました。
1) 会の名称とテーマの絞り込み:次回に決定する。
2) 開催の頻度:毎月1回 場所はお茶の水女子大学・生活科学部本館
  年内は次の通りとし、先ず基礎的な勉強から取りかかることとなりました。
  10月6日(水)11月10日(水)12月1日(水)いずれも18時〜20時
3)運営方法:会費制とし、半期3000円
事務局は袖井研究室が担当し、お問い合わせ及び参加を希望される方
は下記にお願いします。
担当者:菊池いづみ(お茶の水女子大学大学院後期博士課程) 
E-mail:ikikuchi@rpg.bb4u.ne.jp

□.雇用における年齢差別研究会
9月15日の研究会は前回に引き続き「企業のエイジレス度測定指標」案を検討し、次回で結論を得ることとしました。次回は10月29日(金)・慶応大学(三田)446号室・18時からを予定しています。

□次世代育成支援研究会
9月度「次世代育成支援研究会」は、9月9日(日)南青山あいぽーとにて開催、参加者10名
今回のテーマは「次世代育成支援施策の展開」と題して、この4月に就任されました厚生労働省少子化対策企画室長 度山 徹氏をお招きしてレクチャーを受けました。昨年次世代育成支援対策推進法が成立し、来年3月までに地方公共団体および企業(従業員301人以上)において行動計画の策定が義務づけられています。また、今年6月「少子化社会対策大綱」が閣議決定されました。この大綱策定の目的は「子どもは社会の希望であり、未来の力である。次代を担う生命がたくましく育ち、自立した責任感のある大人となっていく社会への変貌は、すべてに優先されるべき次代の要請となっている。少子化社会対策基本法に基づき、国の基本施策としてこの少子化社会対策大綱を定め、少子化の流れを変えるための施策を強力に推進する」とあり、重点課題に取り組むための28の行動が提示されています。
次回は11月11日(木)18:00〜20:00 会場:あいぽーと(南青山)、講師、テーマは未定。

□ ユニバーサル・デザイン・スタディ研究会(UDS)
 9月9日(木)午後6時30分から、六本木「みなとNPOハウス」2階会議室で、吉田氏ほか8名が参加して開催されました。今回は、「UDトイレMAP」の作成を主に、研究会が進められました。まず手始めに、9月下旬から1ヵ月位かけて東京上野地区でトイレ調査を実施し、来街者に便利な地図を作成することにしました。アウトプットは、ホームページに掲載したり、リーフレットにする予定です。この他、渋谷地区での「車イスマップ」作成の経験談を聞いたり、「骨伝導電話機」に関する報告がありました。次回は10月14日(木)で、時間、場所は同じ。

□「望ましいシニア像」研究会
第19回研究会は、9月10日(金) 21名が参加して開催されました。全体会に先立ち分科会が実施され全体会では2グループの代表からの研究発表と11月の合宿研修会に関する事務局提案が行なわれました。次いで、11月5〜6日に予定されている合宿研修会の実施内容とタイムスケジュールについて合宿事務局から提案があり討議の結果、合宿研修会では各メンバーのレポートを基に、提言の整理をすることを主眼においた実施内容にすることが確認されました。なお、次回の10月8日の研究会に各メンバーはレポートをA4×5枚を基本に20部コピーして持ち寄ることになりました。また合宿研修会の事務局として、貴志義孝氏(事務局長)以下6氏にお願いすることになりました。
 次回の研究会は、10月8 日(金)13時から15時30分まで早稲田大学高田牧舎2階人総研会議室で開催されます。(開催時間が通常と異なりますのでご注意ください)。テーマは「2分科会の代表者による研究報告」と「合宿研修会の運営についての確認」です。なお、分科会は行ないません。お問い合わせ等は、事務局当研究会担当の島村まで。

3.会員の声
“次世代法行動計画策定は市自らの取組みがポイントの一つ” 
                                        (会員:森 馨一郎・国分寺市) 
次世代支援に関する当学会提言と沖藤・岩田対談録を市議会議員に手渡し、市議会でも取上げるよう働きかけたところ(JAAS News第51号)、9月初旬の国分寺市議会で質疑となって実現しました。市長は、子育ての負担が女性にかかりすぎないよう市役所が自らの職場について率先して環境づくりをしていきたい、と答弁。総務部長は、計画策定委員の選定には現在子育て中の職員や女性職員の参加を配慮したい、と答えました。行動計画策定を市が企業に働きかける場合、自らの体験があれば助言も具体的で有益なものとなるはずです。この点を市議会議員等にアピールするのは有効と思います。
第51号の訂正とお詫び
なお、前回投稿のタイトルに誤りがありました。事務局編集担当のミスで、“「次世代育成支援対策推進法」にもとづく『行動計画』策定に学会資料の活用を”が正です。
次世代育成支援対策法は昨年7月に成立しており、来年3月末までに各自治体・301人以上の企業は『行動計画』の策定が義務づけられました。森さんには大変失礼をいたしました。深くお詫びいたします。

4.新刊書紹介
瀬沼克彰著「市民の生涯学習を深める」A5判236頁 教育開発研究所04年3月刊 2500円+税
桜美林大学教授・生涯学習センター長である瀬沼克彰氏(会員)は、生涯学習のわが国における研究・実践活動の第一人者であるが、このところ精力的な執筆活動を続けておられる。瀬沼教授は、これまでわが国の生涯学習の中心となって多彩な学習機会および趣味・教養からスポーツまで多様な学習内容を提供してきた国・地方自治体などの行政機関および各種企業の活動が、この十年で大きく後退したと指摘する。毎年、前年比5%減の予算の中で事業を行う行政はその事業を半減させ、一方、企業内教育も、バブル期の5分の1から10分の1の出費となり、その傾向はとどまることなく続いている。この行政と企業の二大勢力の大幅な後退に対して、従来マイナーな存在であった高等教育機関・民間教育事業・市民団体などが進出しているが、まだその力は十分ではない。著者が、こうした環境条件のなかで主張され追求されているのは、行政と市民の協働であり、その連携の方策についてである。
本書においても、市民の生涯学習について「市民の生涯学習ニーズの現状」「利用施設」「市民大学の運営」「身近な学校施設の利用法」「施設の活性化策」などが、実態調査・実践活動に基づいて詳しく紹介されている。生涯学習にかかわる人及び興味のある人にとっては、必携の書である。                    (大島 記)

5.事務局から会費払込のお願い
今年度も半年が経過しようとしていますが、今年度分の会費払込状況は約60%となっています。未納の方は至急お納めいただきますようお願いいたします。
なお、払込先は郵便振替0110-2-123821・シニア社会学会、又はみずほ銀行渋谷支店・普通口座8181482・シニア社会学会代表モリナガエイスケです。
従来のりそな銀行は閉鎖しましたのでご注意ください。
既にお払込済みの方には目障りなお知らせですが、ご容赦ください。