JAAS News第38号をお届けします。  
                           シニア社会学会・事務局:2003.9.19.

1.「雇用における年齢差別研究会」メンバー募集
                (座長 清家篤慶應義塾大学教授・当学会副会長)
初年度の「雇用における年齢差別研究会」では、雇用における年齢差別に関する理論的な整理を行い、その成果は報告書として会員の皆さんのお手許にお届けしました。本年度はこれを踏まえて、もう少し実証的な研究を行っていくことにしてはどうかと考えています。具体的には、個々の企業等が年齢差別の克服に向けてどの程度努力しているかどうかを測定するための、「企業の雇用における年齢無差別指標」といったものの作成可能性について研究してみてはどうかと考えています。本年度もできれば成果を報告書にまとめたいと考えていますが、そのためには研究会参加者間の議論、有識者のヒアリング、事例調査などが必要でしょう。これを1ヶ月に1回程度開催の研究会で1年間に完成させるということになります。趣旨に興味があり、かつ報告書の執筆を含む上記の研究活動に積極的に貢献しようと思われる方
の参加を募ります。多数の方のご参加をお待ちしております。
初会合は、10月30日(木)を予定しています。お申込は、メールかFAXでシニア社会学会・事務局まで。なお、第1期の参加者の方も意思確認のためお申し込みください。

2.シニア社会塾開催の予告
◆第10回:10月11日(土)13時30分から木村史暁氏(滑ヨ東雇用創出機構・代表取締役社長)による講演「わが国の労働市場課題と関東雇用創出機構の挑戦」
会場は潟pソナ(千代田区一ツ橋1-1-1)2階会議室(地下鉄東西線・竹橋駅下車。九段下方面出口からビルに直結。当日までの問合せは内田様・03-5223-6702まで。当日の問合せは園山様・090-8586-0770まで。)
当学会の協賛会員・潟pソナは関東地域の大手企業との共同出資により、中高年の再就職を支援するために、このほど同機構を設立。産業界におけるシニアの働きの場・拡大の新しい試みについてお話を聴き、皆さんで考えたいと思います。

◆第11回:12月20日(土)13時30分から木村尚三郎氏(当学会会長・静岡文化芸術大学学長)による講演「孫から、日本を変える――2030年の日本」
詳細は次号以降で連絡しますが、第10回については出席の予約を事務局宛お申込みください。

3.諸研究会の報告とお知らせ
□多様な働きの場創出研究会(座長:菅野正純理事)
第12回例会:8月20日(水)18時〜20時 参加9名(於:労働者協同組合連合会4階会議室)
◆堀池喜一郎氏(会員、シニアSOHO普及サロン三鷹代表理事)の前回(7/24)発表と今回の追加説明・問題提起を受けて質疑応答と意見交換を行なった。
1)堀池氏より、藤江著『コミュニティサービス戦略〜地域市民のベンチャー事業』(第一法規出版)の紹介と、NPO法人シニアSOHO普及サロン・三鷹の「IT講座」等の活動の現状と合せて、コミュニティビジネスの将来像や現在の問題等について報告があり、その後参加者で意見交換を行なった。

2)意見交換の主な内容
・コミュニティビジネスが、コミュニティニーズに合ったビジネスとして、地域の主婦層やシニア層の能力を生かした活動として発展していくには、マネージメント能力必要で、その人材育成が必須である。(大企業に勤めていた人でもマニュアルに基づく仕事経験者がほとんどで、マネージメントの視点でビジネスに参加する姿勢を持ち得ないことが多い)
・ヒューマンサービスは、現在ではコミュニティサービスとして行なわれることは多くない。しかし、高齢社会の現代では、企業や行政活動になじみ得ないヒューマンサービスがコミュニティサービスとして要請されてくるであろう。ヒューマンサービスでは、従来なされてきたようなコミュニティサービスの組織やサービス活動の成果の評価法などがそのまま活用できるか、コミュニティビジネスとして成り立ち得るか等に関して、今後検討していく必要がある。
・コミュニティサービスを行政が担うのは、予算面でも機能面でも今後ますます困難になるばかりでなく、コミュニティのニーズを把握することも難しい。(神奈川県のある市では、福祉予算配分を市民団体や協議会に委託している。)コミュニティニーズを引き出し、サービスを考えるのは市民やNPOで、行政はそれらのサービスを法令に基づいて平等にコーディネートする程度になっていくのではないか。

3)今回の例会では、コミュニティサービス、コミュニティビジネスの今後のあり方や問題点、行政との関わり方等について、活発なディスカッションがなされた。参加者から、今後もこのテーマについて深めていくために専門に研究されている方の意見を聞きたいとの声が多く、次回は『市民と企業と行政の新しい協働関係のあり方』と題して、山極完治氏の発表を予定している。

◆次回例会予定
日時:10月17日(金)18時〜20時 場所:労働者協同組合連合会4階会議室
発表:山極完治氏(東邦学園大学教授)『市民と企業と行政の新しい協働のあり方』
                                  (今井純子・記)

□ 望ましいシニア像研究会「報告書編集担当」よりのお知らせ
当研究会では第9回の研究会までを第1ステップとして、研究会報告書を作成することになり、当研究会に1回でも参加された方からも感想・要望・提案の寄稿をお願いしましたが、パソコンに馴染みのない方もおられるので、原稿提出の形式について、「400字詰め原稿用紙に手書き」のものでも受け付けることにしました。提出期限は、9月29日です。(大島・記)

4.シニア社会学会の事務所が移転します
現在の南青山の事務所の大家さんの引越しを機に、当学会の事務所は10月1日より下記の場所へ移転いたします。
新住所:東京都渋谷区渋谷3−15−5 パールビル4階(〒150-0002)
(並木橋交差点すぐ近く)
電話・FAXは変更ありません。

5.JAAS Newsと学会ホームページについての会員モニターを募集します
JAAS Newsとホームペーは、現在事務局が中心となって作成していますが、より会員のみなさまのご意向を反映し、学会活動を身近に感じていただくため、また会員のみなさま(特に地方会員の方)の各地域での活動状況等もご紹介するため、通信員も兼ねたモニターを募集いたします。ご希望の方は、事務局までお申し出ください。

6.会員情報紹介
川井萌美会員から次のご案内がありましたので、お知らせいたします。
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このたび関西圏の読者を対象とした地域活動ノウハウ誌『シニアパワーの時代』が創刊されました。キーワードは「地域活動」。講師経験が豊富で、自らも芦屋市で昨夏NPO法人を立ち上げた「芦屋17℃倶楽部」理事長・小玉文吾さんの講演録を中心に、元気シニアの実践活動や専門家のコラムなどで構成される月刊誌で、イベント等で読者との顔の見える付き合いをめざしています。
この雑誌はA4判36頁(定価/消費税込・送料出版社負担で1冊600円・定期購読には割引あり)。問合せ・申込は下記へ。発行所:エイピイ出版 〒550-0002 大阪市西区江戸堀1−25−31 和田政ビル7階  TEL:06-6479-3033 FAX:06-6479-3022

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シニア社会学会事務局  e-mail:jaas@circus.ocn.ne.jp  
                URL http://www.jaas.jp/
               電話&FAX:(03)5778-4728
9月30日まで
  〒107-0062 港区南青山5-14-1 グリーンビル301号
10月1日より
  〒150-0002 東京都渋谷区渋谷3−15−5 パールビル4階
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